――中国の就職活動って、いつ頃から、どんなふうに始めるのですか?
王弘:正式な募集は、学部であれば4年、修士であれば3年に進学する9月から始まります。この頃になると学生は、「応届生」という全国レベルの新卒生向け就職情報サイトや、大学のネット掲示板の就職求人スレッドで情報収集したり、教授や先輩から送られてくるメールの求人情報をチェックしたりします。企業が大学で開く就職説明会に参加する学生も多いです。
張輝:僕の場合は、最初から照明業界に行こうと決めていたので、修士1年のときから企業説明会に出席したりして、情報を集めていました。そして修士2年の3月には夏休みのインターン先を探し、最終的にインターンした企業に就職しました。
羽深:僕は逆に進路を迷っていたので、修士2年の3月ごろに、夏のインターン先を探して、そこで業界を絞ろうと考えていました。そのときは営業をやりたかったので、外資系のサービス企業に応募し、夏の間、そこでインターンをしました。でも9月に正式な応募が始まってからは、やはりいろいろ検討しようと思って、銀行などにも応募し、最終的に条件がよかった国営の商業銀行に決めました。
黄広明:僕は修士2年に上がってまもなくして、就職先は金融業界に転向しようと考えました。そこでまず資格試験を受け、その後は修士3年に上がるくらいまで、証券会社でインターンをしていましたね。でも結局、証券での就職は難しくて、9月から就職活動をし、投資銀行に決まったという流れです。
――みなさん、普通は何社くらい受けて、どのくらい内定もらえるものなのですか?
李亜紅:私は11社受けて、3社から内定もらいました。
王弘:僕は20社くらい受けて、面接に行ったのが半分くらい、内定は6社だったかな。
羽深:僕は100社くらい応募した。
黄広明:僕もネットから100社以上応募した。そのうち面接を受けたのが30~40社で、内定をもらったのが10社くらいかな。
――ずいぶんいろいろなのですね。
羽深:それは進路が決まっているかどうかの違いですよ。僕らみたいに、行きたい業界がはっきりしていない学生は、ネットでとにかくいろいろ応募することになります。逆に専門分野が決まっていれば、選択肢はおのずと絞られます。
――ではその中で、今の就職先にした決め手はなんでしょう?
王弘:僕は会社の規模ですね。それから仕事の内容が面白そうだったから。最後まで迷った企業がもう1社あったのですが、こちらは管理体制がものすごく細分化されていて、なんだか生産ラインのネジのひとつになるような仕事内容でした。今の就職先では、全体の流れを最初から最後まで理解できそうだったので、こちらを選びました。
李亜紅:私は自社ブランドがあるかということ、それからやっぱり仕事内容がポイントでしたね。新しいことに触れる機会がほしかったので、研究部門に配属されるというのが魅力的でした。
張輝:僕はもともと、成長している業界で働きたいと思っていたのです。照明業界に進んだのも、LED分野はまさに成長中で、市場も大きく、潜在力もあると考えたからです。特に就職先はこの分野の一般向け商品では世界トップです。研修なども充実していて学ぶ機会は多いし、同僚もみな優秀です。
羽泉:僕は彼らみたいに行きたい業界がなかったので、最終的に銀行に決めるまで、ずいぶん紆余曲折しましたよ。自分がやりたくないことはわかっていたけれど、何をしたいのかは見えていませんでした。挫折も多かったですが、今の就職先は順調に話が進んで、契約までこぎつけました。
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