37歳「松坂世代」から見たプロ野球と松坂大輔 昭和55年会の切磋琢磨は僕を奮い立たせた
12月21日、中日ドラゴンズはソフトバンクホークスを退団した松坂大輔の入団テストを来年1月下旬に行うと発表した。
その一報を知り、同じ昭和55年生まれの「松坂世代」で今季限りでの現役引退を表明していた長田秀一郎(37歳)は安堵したという。
「松坂がやれる、やりたいと思っているなら、力を発揮できる場所を見つけてほしい。僕はもう引退を決めたので、いちファン。僕ら野球ファンはまた松坂大輔が投げる姿を見たいです」
高校時代は同じ神奈川の鎌倉学園のエースとして横浜高校の松坂を強く感じながら成長し、慶応大を経て2002年ドラフト自由獲得枠で埼玉西武ライオンズに入団。松坂がボストン・レッドソックスに移籍するまでの4年間、今度はチームメイトとして刺激を受けた。
「やる前から負けを認めなくなかった」
「高校に入って、2年生になるころには松坂は知れ渡っていて、すごいというのはわかっていましたが、『勝てるんじゃないか』と思っていた時期もありました。まだ高校生なんで、やる前から負けを認めたくなかったんでしょうね」
にっこりと笑いながら謙虚に話すが、当時の長田も2年生の夏はチームをベスト4までけん引するなど県内有数のピッチャーとして知られていた。
「結局、対戦することはなかったんですが、1度は投げ合ってみたかったですね。でも、横浜(高校)は松坂だけじゃない。後藤武敏、小池正晃、小山良男というプロに行ったやつら以外もいい選手がたくさんいた。3年夏の県大会準決勝で横浜商大に25対0ですからね。最後のほうは強すぎでしたよ」