懸案の少子化対策が一気に前進した真の理由

木原誠二・小泉進次郎、「2兆円の核心」を語る

――予算パッケージには介護への1000億円が入っている。これは高齢者福祉とのバランスを取ったということ?

木原:そうではなくて、この目線は、働き手の皆さんだ。今回のパッケージに関して言うと「子育て支援」と「介護離職ゼロ」が2つの柱。働き手の皆さんが働くことを断念せざるをえない2つの要因について、きちんと対応していこうということだ。

分離・分断から「混ぜる」へ

――2020年のその先、ということで、もう少し大きな話を伺いたいと思います。そもそも0〜5歳についてはお父さん、お母さんが子連れで働ける環境を整えればいい、という考え方もある。シリコンバレーの会社ではそれが当たり前ですし、国連などの機関でも子連れの職員をよく見ます。ところが、日本では熊本の市議会で女性議員が赤ちゃんを連れてきたことが禁じられ、話題になった。そもそも子どもを分離するのではなくて受け入れるべきで、それこそが自然な解決方法ではないか、との考え方もある。国会や地方議会などは先進的に子連れを受け入れたらどうでしょうか。

小泉氏は活動報告会を0歳から参加可能な形で実施している

小泉:それは、まさにそのとおり。僕自身、これは実践しており、地元で0歳から参加できる活動報告会というものをやっている。「赤ちゃんが泣いてもいい、子どもが走り回ってもいい。政治をもっと身近に感じてほしいから、演説会に来てみませんか」と。

会場には子どもが遊べるようにぬり絵も用意して、ベビーカー置き場も用意して。このやり方を今まで来てくれていたご高齢の方にも理解してもらう。もうこれからはこうやっていかないとダメなんですよ、と。

――切り分けて説明会を行うのではなく、混ぜているわけですね。0歳から高齢者までみんなが同じ会場で話を聞く、と。

小泉:子どもたちがどこにでもいるのが当たり前という環境をつくっていくことで、社会全体で子どもを支える気運を多くの方にもってもらいたい。それをまず身をもって実現しようということでこういったことやっている。さらに、いろいろな講演会に行く際にも、これからは0歳から参加できるようにしませんか、と呼びかけている。

木原:なるほど、これはいいね。

――クラシック音楽の世界では幼児向けのコンサートが人気です。実はあれは大人だって楽しめます。

小泉:子どもたちが泣きながら、体を動かしながら、走り回りながら音楽を聴く。そしてそれを大人たちが見守る。これがいい。だから僕がいつも考えているのは、いまキーワードとして出た「混ぜる」っていうこと。保育園、幼稚園、そして小、中、高、大学、それと老人ホーム。そういったところが全部一緒になればいい。これから大学は18歳人口が減りますから、どんどんすいていく。今ほど数はいらなくなる。その時に、大学の中に今言ったすべてがあるようにしたらいい。

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