医師が警告!「魔の2歳」の育て方、ここに注意 「叱り方、甘えを許す…」その認識は正しい?
まず、子どもが間違ったことをしたときは「怒る」のではなく「上手に叱る」ことが大切です。
子どもの話をきちんと聞くことの大切さ
【1】子どもを「怒る」ではなく「上手に叱る」
2歳を過ぎると母親から離れて、母親以外の兄弟や友だちとの人間関係をつくっていくようになっていきます。このときに「自己主張」や「我慢すること」も覚えていくのですが、そのため子ども同士の衝突やケンカもしょっちゅう起こってしまいます。
しかしここで、頭ごなしに子どもを否定したり威圧するように怒ったりしないことが大切です。
長々とした説教は、単に親の感情をぶつけているだけになってしまいます。また、子ども時代に激しく叩かれると後に「右前頭前野内側部」などの脳容量が減少したり、日常的に暴言を受けていると「側頭部」の弓状束に変化をきたしたりするなど、脳の発達に悪影響を及ぼすことになってしまうかもしれないからです。
脳の「右前前頭野内側部」や「側頭部」が傷ついてしまうと、感情が不安定なときにコントロールができなくなったり、聞くことや話すことに支障が出てきたりする可能性があります。
子どもがケンカをしたときは、「なぜケンカをしてしまったのか」を聞いて、子どもがきちんと話せたら「きちんとほめる」ようにしましょう。そして、なぜそれがいけないことなのか、相手の気持ちを考えさせるように伝え、「きちんと叱る」ように心がけましょう。
「怒る」と「叱る」の大きな違いは、「怒る」は自分に向いていること、「叱る」は相手に向いていることです。「怒る」は顔を真っ赤にして怒るなど、自分の感情をぶつける行為です。
一方、「叱る」は、相手をよくしようとする行為です。ただし、激しく言ってしまうと子どもは委縮してしまい、効果は低くなると思います。「間主観性」と呼ばれる、「主観でもなく客観でもない、お互いに通じ合う気持ち」を持って伝えることがベストです。
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