瀬戸内寂聴は29歳おちゃめ秘書が支えている

寝起きに下着を見せて「かわいいでしょ?」

――そういうことだったんですね。

まなほ:病院の先生も最初はちゃんと尊重してくれるんですけど……。面倒くさいから聞こえたふりをして、全く分かってないんですよね。

寂聴:小説家だからね、大体想像できるじゃない。

まなほ:ほら、そういうときだけ作家になって……。

寂聴:大体当たってるのよ?

守りたい「誰か」が、生きがいになる

寂聴先生は守りたい、喜ばせたい、褒めてもらいたい存在です(写真:KEI YOSHIKAWA/HUFFPOST JAPAN)

――66歳の年の差を感じさせない掛け合いですね(笑)。まなほさんにとって、寂聴先生ってどういう存在ですか?

まなほ:守りたい、喜ばせたい、褒めてもらいたい……そういう存在だと思います。

誰にとっても大切な人っていると思うんですよ。その人を喜ばせたいとか、笑わせたいとか、傷付けたくないとか、悲しませたくない。

そういう「誰か」を持つことって、自分の生きる指針や生きがいになるんだなあと思いました。

物事を好き勝手に言うところや人間らしいところ。私は、それが先生の魅力だと思っているし、マイナスなことではないと思います。一緒にいて楽しい理由でもあります。

「寂聴さんって、意外とおちゃめな人なんだ」「こんなかわいらしい人なんだ」と、小説からは見えない「新しい寂聴さん」も知ってもらえたら嬉しいなと思います。

寂聴:それは欲張り。そんなこと誰も思わないわよ(笑)。

――ありがとうございました。それにしても寂聴先生、95歳とは思えない話しぶり。おしゃべり、お好きなんですね。

まなほ:多分、死んでも口だけ動いてるんじゃないかなと思います(笑)。ある時、先生が長電話をしていて、「誰ですか?」って聞いたら「知らない」って言うんですよ(笑)。「え?知らない人としゃべってたの」って、びっくりしました。

瀬尾まなほ
瀬戸内寂聴秘書。1988年2月22日生まれ、兵庫県出身。京都外国語大学英米語学専攻。大学卒業と同時に寂庵に就職。3年目の2013年3月、長年勤めていたスタッフ4名が退職し、66歳年の離れた瀬戸内寂聴の秘書として奮闘の日々が始まる。困難を抱えた若い女性や少女たちを支援する「若草プロジェクト」理事も務める
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