瀬戸内寂聴は29歳おちゃめ秘書が支えている 寝起きに下着を見せて「かわいいでしょ?」
――寂聴先生、まなほさんは心配ですって。
寂聴:病気になったときね、本当に優しくしてくれたのよ。私の髪の毛も剃ってくれるしね。うまいんです。床屋になったらいいと思うぐらい(笑)。顔のパックをしてくれたり、マッサ―ジをしてくれたりするんです。
ただ、こうやってマッサ―ジをしながら「どうしてこの鼻筋がないんでしょうね」って言うの。私の鼻、低いでしょ。それで「これじゃ転んでも、鼻は怪我しない、頬っぺたが怪我しますね」って。そんなこと言いながらマッサージをする。普通そんなこと言う? 思っても言わないわよ(笑)。
――まなほさん、なかなか辛辣ですね。
まなほ:思ったことを言っただけです(笑)。
寂聴:もう笑うしかないじゃない(笑)。怒れないでしょ(笑)
まなほ:先生は、私がからかうと笑ってくれるんです。それで怒ったことないんですよね。例えば、足が短いとかお腹が出てるとか、そういうこと言っても、いつも笑ってくれて。
寂聴:だってね、95歳のばぁさんが「足が長い」とかね「スタイルがいい」なんて言われるはずないじゃないの(笑)。
「死ぬ死ぬ詐欺」でなかなか死なない

――寂聴先生は口癖のように「どうせもう死ぬんだから」と、よく仰ると聞きました。
まなほ:でも「死ぬ死ぬ詐欺」でなかなか死なない(笑)。ずっと言い続けてるんですけどね。
寂聴:ここのところ、よく病気して入院したでしょ。そうすると病院の先生は、私がもう「ぼけてる」と思ってるんですよね(笑)。
それですぐ「あのキレイな若い秘書さんは、今日はまだ来ないんですか?」って言うの。私の病状とか、「こうしなきゃいけない」ってことを、私にもう言わないの。ぼけてると思って、全部まなほに言うんですよ(笑)。
胆のうがんの時だって、私が横で寝てるのに病院の先生は私を無視して、まなほに説明するの(笑)。
――そんなことがあったんですか?
まなほ:いや、これには理由があって……。最初はちゃんと「瀬戸内寂聴さん」を尊重して話してたんですけど。先生ったら、聞こえてないのに聞こえたふりするんですよ。それで結局「この人、何も分かってない」ってことがばれて(笑)。