いつまでも「若々しい」人はドコが違うのか

中曽根元首相に茂木健一郎氏が聞いた秘訣

2007年3月に日本外国特派員協会で話す中曽根康弘元首相。中曽根氏は、日常の細かいことまで自分でやっていた(撮影:高橋孫一郎)
社会的地位の高い人の中でも、年を重ねても若々しく、かつ周囲の尊敬を集め続ける人と、そうでない人がいるのはなぜなのか。6月12日に新刊『ありったけの春』を上梓し、幼少期のエピソードや記憶についてつづった脳科学者の茂木健一郎氏。茂木氏は以前、中曽根康弘元首相に会った時に、日常の習慣や姿勢について聞き、人が若々しくあるために必要なのは「何でも自分でやること」だと気づきます。

中曽根元首相の「なんでも自分でやる」エピソード

当記事は夜間飛行が運営する「プレタポルテ」の提供記事です。

講演会などで、ときどき冗談めかして言うのだが、実は本当のことがある。

自分で何でもしなくちゃ駄目ですよ。細かい手作業こそが、脳のアンチエイジングにとっては大事。だから、炊事や掃除などの家事は、積極的にやった方がいい。

中曽根康弘元首相にお目にかかってお話したときのこと。

すでに九十を過ぎていらして、それでもお元気。論理も明晰で、記憶もしっかりしており、当時のどこか頼りない首相と交代した方がいいのではないかとさえ思われるほどだった。

中曽根さんは、細かいことまで全部自分でやっていた。若さを保つ一つの秘訣だろう。たとえば、中曽根さんに著書をお送りすると、自らお礼のハガキを書いているのだという。中曽根さんほどの偉い方になると、秘書がみんなやってくれそうなものだが、それを敢えて自分でなさる。素晴らしいことだと思った。

何でも自分でやるという精神は、どうやら中曽根さんが「海軍」で受けた訓練にも関係しているらしい。自分のことは自分でやる。極めつけは、秘書の方に伺った話。

次ページ新幹線のなかでときどき見かける「残念な人」
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 精神医療を問う
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差
やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT