その新人が優秀であれば、横でやっている仕事を自分なりに解釈して、習得できます。しかし、それができない新人は、仕事ができるようにはなりません。
またこのような会社では、時間がないからといって、「その仕事をやる目的」を説明しないで指示する傾向もあります。新人は教育担当者から「とにかくやれ!」と言われて仕事をやっているだけなので、「何のためにその仕事をやっているのか?」を把握していません。従って、その仕事をやる意義もわかりませんし、重要度もわかりません。
このような状況が続くと、仕事が覚えられないことから自信を失くしてしまうだけでなく、周囲からも”覚えが悪い新人”というレッテルを貼られます。目的もわからないためモチベーションも下がり続け、最終的に転職を考えるようになってしまいます。
ITの効率化より、長く働くことを優先
2.「質より量ハラスメント」が蔓延している会社
・長時間労働を美学として捉える、「質より量ハラスメント」を行う上司がいる
・何かと「俺が若い頃は……」といった武勇伝ばかりを話している
・生産性を上げるための改善策を「仕事でラクをしてはダメだ」と一蹴する
ハラスメントには、わかりやすい例だと、「パワハラ」や「セクハラ」があります。しかし、わかりづらいからこそ根深いハラスメントが、「質より量ハラスメント」です。
このハラスメントは、長時間働くことが”美学”であり、残業している人が偉い、という考えを押し付けることを指します。上司は「俺が若いころはもっと働いていた」「俺のようになりたければ、今の仕事量では足りない」と、質ではなく量の話を中心に指導します。
このような環境下では、残業時間も正確に申請できず、サービス残業や休日出勤も蔓延してしまいます。
残業時間を減らすべく、生産性を高めるための提案(主にITシステムの活用)をしても、ITリテラシーが低い上司の場合、「よくわからないから」と受け入れてもらえません。また、生産性を上げることを「ラクをすること」だと勘違いされてしまい、「仕事でラクをしようとは何事か!」と叱責までされてしまうことすらあります。
3.減点方式のコミュニケーションが多い会社
・「褒める」や「称賛する」よりも、「非難」や「叱責」が多い
・議論の目的が「もっとよくするため」ではなく「否定するため」
・「長所(できること)」でなく「短所(できないこと)」ばかりを見てしまう
このタイプの会社は「褒める」「称賛する」という文化がなく、「非難」や「叱責」といったコミュニケーションが中心となっています。提案に対しても、「もっとよくするための議論」ではなく、その提案のアラを探す「否定寄りの議論」となることが多く、新人は萎縮してしまいます。
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