「あくまで対等なパートナー」
――住友林業との提携を決断した理由は。
持続的な成長のためには、建設業界でもESG投資が必要だという思いがもともとあった。建設業は今後も当社の中心であり続けるが、その成長はいずれ限界が来る。
東京五輪後も建設業の活況はある程度続くだろう。業績が好調な今こそ、この先の成長に対して投資をしていかなければならない。自前の研究所ですべての技術を丸抱えする経営はもうはやらない。今後は競争力のある技術を持ちつつ、異業種との提携が重要だ。
――なぜ提携先が住友林業なのか?
今年4月、住友林業から協業の提案を受けた。あちらは創業から300年以上も経つ歴史ある企業で、これまでも森林保全などを通じて社会貢献を果たしてきた。そこに当社も協力できないかと思い、提携を模索してきた。
森林は鉄やセメントなどと異なり50年程度で循環し、環境負荷も少ない。だが伐採適齢期の木を使い、新しく植樹しなければ森林は循環しない。そこで木は建築物、間伐材はバイオマス発電という形で当社が出口を作り、森林の循環を促す。日本の面積の7割は山林で、材料が豊富にあるだけでなく、きちんと手入れをすれば防災など国土保全にも寄与する。
この記事は有料会員限定です
残り 2055文字
