「盲導犬への暴力」騒動で見えた現状と問題点

チョークは"虐待"にあたるのか?

盲導犬が蹴られている動画の一場面。動画の男性は現在、外出を自粛、仕事や日常生活にも影響がある(読者提供)

動画は一気に拡散

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

10月8日、埼玉県内の私鉄駅。ホームの中央で盲導犬を連れた男性は犬に怒鳴りながら何度も何度もリードを引っ張っていたという。その後、男性の右足が盲導犬の頭部付近に一瞬、当たった。

一部始終は埼玉県に住む男性によって撮影されていた。

「これは虐待だと思い、慌てて撮影をしました」

男性はこの盲導犬への虐待を止めるためにもSNS上に動画を投稿したという。

動画は「かわいそう」「早く助けてほしい」などのコメントとともに一気に拡散、怒りの声が相次いだ。

こうした事態に盲導犬育成団体は調査を開始。利用者(以下ユーザー)を探したところ、『公益財団法人アイメイト協会』の盲導犬と貸与されているA氏と判明。

同協会の塩屋隆男代表理事が面談し事情を聞いたところ、A氏は塩屋代表に、「誤解を受ける扱いがあったかもしれない」と話し、非を認めたという。

塩屋代表によれば、

「本人は非常に反省しています。日常から暴力をふるっていたわけではないそうです」

現在、その盲導犬は同協会が保護、取材時には記者の前にも元気な姿を見せた。

「A氏の行為は許されない。今回、保護に踏み切ったのも盲導犬に対して、安全で正常な使用状況と認められなかったからです。盲導犬への暴力は絶対にあってはいけない」

と塩屋代表は怒りをあらわにする。だが、保護の理由はそれだけではない。

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