金融機関に勤務している知人に
「半沢直樹のような銀行員は出世するの?」
と何人も聞いてみましたが
「何とも言えません。支店長くらいまではいけるかもしれないけど」
とあいまいな答えばかり。それくらい先行き不透明なのが金融機関の人事なのかもしれません。
「ただ、ひとつ大事なのは」
とよく出てきた言葉が、
「引き上げてくれる存在がいるかにかかっている」
ということ。俗に言う「派閥」に入って力を蓄える……といったの話ではありません。これまでの仕事ぶりから期待して、役割を任せてくれる上司や役員が存在するか?ということです。
島耕作も派閥に入っていないながら上司・役員たちから一目置かれ、引き上げられて社長に上り詰めました。半沢直樹も行内で引き上げてくれる存在が誰か登場するか? 注目していきたいと思います。現状では常務とは対立状態、北大路欣也氏が演じる中野渡頭取が引き上げてくれる存在になる可能性がありそうですが、どうでしょうか。
「お目がね」にかなうか否か
さて、あなたには自分を引き上げてくれる存在はいますか? 出世を決めるのは役員とか人事部長とか、社員を引き上げる力のあるキーマン。このキーマンの「お目がね」にかなわないと出世はできません。当方も職場で「お目がね」にかなわず、課長止まりに終わった人を何人も見ました。たとえば、事務機器商社で
「営業成績がいいけど、理屈っぽくて面倒。だから、人の上に立つ人材ではないね」
と、マイナスの印象をキーマンに持たれ、同期と比べて明らかに出世が遅れたPさん。
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