「AI投資情報サービス」は本当に使えるのか 決算発表後「1分」で内容を知らせるサイトも

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方、カブドットコム証券は「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」をうまく組み合わせて活用しようとする個人投資家向けに、AIサービスを提供しています。

まず、テクニカル分析においては、超高速リアルタイム処理技術を活用したチャートツール「AlpacaSearch (アルパカサーチ)for kabu.com」を提供しています。類似するチャートの形状を国内の全上場銘柄から抽出してくれるAIサービスであり、こんなチャートの銘柄を買いたい、売りたいといったイメージがある個人投資家にとっては便利な機能だと思います。

仮にチャートパターンが良い銘柄を、このようなツールで見つけたとしましょう。ただ、その銘柄が東証マザーズ銘柄やIPO(新規株式公開)銘柄など決算・業績情報などファンダメンタルズの動向がわかりにくい銘柄だったらどうでしょうか?

企業の決算公表後「1分以内」に内容がわかるサイトも

チャートなどのテクニカル分析結果が良かったので買ったものの、いきなり業績の下方修正が起こったりして株価が急落してしまうこともあるかもしれません。そうなると、とても不安になりますよね。そのような場合を避けるべく、ファンダメンタルズ分析をサポートするAIツールである「xenoFlash(ゼノ・フラッシュ) for kabu.com」を同時に提供しています。

このサービスは、企業分析AIを開発する株式会社xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)と提携し、決算発表後、瞬時に決算発表内容の定性情報を含めた要点をまとめ、自動決算分析レポートを個人投資家に提供するものとなっています。

たとえば、企業が決算を発表した場合、瞬時にAIが業績の増減要因や決算サマリーを作成してくれます。投資家は情報の取得しにくい中小型株の業績動向の要約を、瞬時に取得できるようになります。AIが約2900~3000社の国内上場企業が開示した決算発表資料を読み込んだうえで瞬時にレポートを作成することができるシステムであり、企業の決算情報の公表から営業利益の増減要因などが最短で1分以内に見ることが可能になるといわれています。

短期のトレーディングを行っている個人投資家にとって、AIによるテクニカル分析ツールやファンダメンタルズ分析ツールを効果的に活用し、よりはやく効率よく情報を集めて最終的な意思決定につなげていくことが投資の成果を上げるうえでも大事になってくるでしょう。

次ページAI活用の広がりが市場に与える影響とは?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事