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そもそも、神鋼の業績不振は最近始まったことではない。過去10年間でも半分の5期は最終赤字。過去20年間を見ても、半分近い9期が最終赤字だ。常に赤字が隣り合わせの慢性的赤字体質といっても過言ではない。
赤字の原因には鉄鋼事業を中心とした外部環境の悪化があるが、神鋼独自の要因もある。鉄鋼事業においては粗鋼生産量で1、2位と大きな差のある3位で、上工程において規模のメリットを出しにくい。低い生産性と収益性を引き上げるため、同社は現在、11月を目途に神戸製鉄所の高炉を休止して加古川製鉄所の2基に集約しようとしているところだ。
神戸製鋼所の東京本社。赤字体質が改ざんを助長した可能性もある(撮影:尾形文繁)
また、神鋼は自動車向けなど、特定顧客向けの「ひも付き商売」の割合が多い。汎用の市況品と比べて高級鋼が多いとはいえ、顧客の要求品質は高く、歩留まり悪化を起こしやすい。価格も顧客との厳しい交渉で決まり、利ザヤを稼ぎにくいとも指摘される。
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