「不純な動機」を試験勉強の武器にする思考法 結局、きれい事よりも競争心のほうが大切だ

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勉強は量だけでなく、質も大事です。集中力がないのであれば、短い時間を複数回重ねることにより、質の高い勉強を繰り返したほうがよっぽど効率的です。「他人はこうしている」ではなく、自分を基準に考えてください。そして、短い勉強時間に慣れてきたら、徐々に勉強時間を延ばすようにしていってください。習慣は日々の積み重ねからできるものです。急な変化はご法度です。

成功のためにはライバルの選び方も大切だ

また長期間の勉強を続けるためには、ゲスな欲望以外にライバルも必要不可欠です。通常ライバルは「自分よりも少し上」のほうが、自分も引っ張られ有利なことが多いのですが、あなたの場合はか弱い子羊ちゃんなので、自分よりも少し下のライバルを見つけることをおすすめします。

筆者の近著『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法 』(上の書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

自分より上の相手をライバルとした場合、「どうせ私なんて」と腐っていってしまう可能性が非常に高いです。下の相手だと、「私でもできるんだ」と優越感に浸れ、承認欲求が満たされます。勉強が楽しくなる一因にもなります。ガラスの心臓を持つあなたに向けた特別処方箋ですよ。

このように書くと、「性格が悪い」と思われてしまうかもしれませんが、それでいいのです。勉強にきれい事は必要ありません。もちろん、あなたが相手に面と向かって「あなたは私よりも勉強レベルが下」と宣言してしまえば火種になってしまいますが、心で思っているだけならば個人の自由です。

ライバルは自分の友人でもいいですし、もし周りにいないのであればSNSで見つけたり、図書館や自習室に通い、こっそり自分自身のライバルと認定したりしてもいいです。完璧なる自分1人の密室での勉強は、よっぽどの玄人でなければ続きません。あなたの場合、適切な競争相手を見つけることが合格への大きな鍵となります。

さまよう子羊が、羊を追う狼に脱皮するのを楽しみにしています。頑張ってください。

鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

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きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

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