「数字」に弱い会社が陥りがちな3つの間違い 意味を考えマンネリを脱し、隗より始めよ

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① 計測している数字がゴールと結び付いていない

数値化は、あくまで問題解決のための手段です。数値化をするからには、解決したい問題があり、達成したいゴール(目標)があるはずです。

ところが「数値化メタボ」に陥る企業では、肝心のゴールがあいまいなまま、数字だけを集めようとします。

あなたも、「上から『とりあえず調べておけ』と言われたから」「会議で報告するのが慣例になっているから」といった理由で、データを調べたり資料を作成したりしているのではないでしょうか。

たくさんのデータを収集したり、膨大な数字を眺めたりしていると、何となく仕事をしている気になりがちです。しかし、ゴールに結び付かない数字をいくら集めたり分析したりしても、意味がありません。目標達成の役に立たない数字は、無用の長物でしかないのです。

まずはゴールを明確にし、そこから逆算して必要な数字を計測する。それをしないかぎりは、どんな数字も役に立たずに終わってしまいます。たとえ上司から「とりあえず数字を調べておけ」と指示されても、ただ言うとおりにするだけなら、そのために使う時間も労力もムダになります。

「これは何のゴール(目標)のために集める数字なのか」を上司に確認し、目指す地点を明らかにしてから、何がゴールにつながる数字なのかを自分で考え、適切な場所へ取りにいく。それをやろうとする意志を持つ人しか、数値化を問題解決に役立てることはできません。

現状に合った数値化をしているか

② 数字の「マンネリ化」 

大企業や歴史ある企業でよく陥りがちなのが、「数字のマンネリ化」です。

昔から数字の取り方や資料作成のフォーマットが決まっていて、時代が変わってもそれを使い続けている。そんな会社が多いからです。

すると、現状に合った数値化ができないので、当然ながら問題も解決できません。

問題解決のためには「商品ごとの数字」を見なくてはいけないのに、「毎月の営業会議では、店舗ごとの数字を報告する」というのが慣例になっているために、誰も商品ごとの数字を取りにいこうとしない。そんなことが起こりがちです。

長年、店舗ごとの数字は計測してきたので、そのための仕組みは整っています。ラクに数字が取れる仕組みがあるだけに、いつの間にか「取れる数字しか見ない」というマンネリ化が起きてしまうというのが、この手の企業が陥りやすいわなです。

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