終活は50代で始めていいと言える3つの理由 自分も親も満足できる「ハッピー終活」とは?

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もう一度整理すると、

・家族が必要以上に困らないため
・自分の想いを全うするため
・自分も家族・友人なども死を受け入れ、前向きになるため

この3つのために、私は「ハッピー終活」を少しずつ進めています。

金融機関の口座を減らして「見える化」しよう

さて、「ハッピー終活」とは具体的に何をすればいいのでしょうか。私のハッピー終活のうち、みなさんにも特にお勧めしたいことを挙げてみます。ぜひご自身の終活として実践していただきたいですし、ご両親などの身近な人にも働きかけてほしいと思います。

まずは金融機関の整理です。

「家賃の引き落とし用」「給与振り込み用」など、多くの口座を持っている人も少なくないでしょう。私も証券会社7社、銀行8行に口座を持っていましたが、証券会社3社、銀行3行まで減らしました。まだ多いので、さらに絞り込むつもりです。

なぜでしょうか。口座が多いと、遺族の負担になるからです。

口座の名義人が亡くなると、口座は凍結され、遺族であっても自由に預金などを引き出すことはできなくなります。「家族ならいいではないか」、と思うかもしれませんが、遺族の1人が勝手に引き出してしまうと、あとでほかの遺族とトラブルになる可能性があるからです。

引き出すためには、法定相続人(財産を相続する人。たとえば両親と子供2人の家族で父親が亡くなった場合は、母と子供2人)全員が同意して所定の書類にサインし、印鑑証明などを添えて金融機関に提出しなければなりません。

それぞれの口座について手続きする必要がありますから、4つも5つも口座があると本当に大変。「兄弟が何度も実印や印鑑証明を持って来いと言うのだけれど、忙しくて対応していられない。でも早くしないと相続税の申告に間に合わなくなるから、と急かされる」と困っている人の話はよく聞きます。

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