終活は50代で始めていいと言える3つの理由

自分も親も満足できる「ハッピー終活」とは?

私は一昨年の2015年に母を亡くしましたが、生前、たくさんの金融機関の口座を持っていることを知り、口座のリストラをしました。金融機関に母を連れて行くと、なんと本人がいるにもかかわらず、写真入りの身分証明書を持っていなかったため、口座閉鎖をすることができませんでした。仕方なく、高齢で姿勢保持もつらい状態で証明写真を撮り、住基カード(当時)を発行してもらい、複数の銀行を回って……と、かなりの大仕事に。本当に大変で、母もかわいそうでした。このように、ご両親やご親戚など、高齢の方についてはとくに、体力があるうちに整理を進めておきたいものです。

また「A銀行とB銀行に口座がある」といった情報を、きちんと記録しておくことも大切です。

親が亡くなったあと、家中のいたるところから古い通帳が見つかる例もありますが、最後に記帳されたのが何年も前だとしても放っておくわけにはいきません。もしかしたら大金が眠っているかもしれませんし、放置したままにすると、あとから相続税の申告漏れを指摘される可能性もゼロではありません。

口座がありそうなら、名義人が亡くなったことを証明する書類を用意して口座の有無や残高などを問い合わせる必要があり、残高があれば法定相続人の同意書を提出して預金などを引き出す必要があります。

終活は、今を生きるための「棚卸し作業」にもなる

私は自分自身で、口座がある金融機関のリストを作り、支店名や口座番号を記載しています。もちろん、暗証番号はほかの人が見てもわからないように工夫したうえで記載し(子供だけがわかるようにしています)、金融機関リストとは別の場所に保管しています。届出印の保管場所も、別のところです。

そのほか、私自身の老後資金として加入している国民年金基金と小規模企業共済については、証券をファイリングして保管。年金手帳や国保(国民健康保険)組合の書類もわかるようにしています。

多少の手間はかかりますが、「どの金融機関に、どんな資産があるか」「老後に受け取れるおカネはいくらか」などが整理でき、自身のライフプランを考えるきっかけにもなります。このように、終活とはいいながら、整理は「今を生きるための作業」という一面もあるのです。

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