「格安スマホ」に乗換えるべき人、向かない人 最新動向と"メリット・デメリット"を検証
これにより、初期投資の安さなどから新規参入へのハードルが下がり、格安スマホ業者が年々急増。料金競争も激化していくことに。また、2015年9月、安倍晋三首相が「携帯電話の料金が、家計への負担を大きくしている」として、料金引き下げをするように業界に働きかけたことも、拡大を後押しした──。
今後の格安スマホの動きはどうなるのか?
「現在の携帯電話ユーザーのうち、格安スマホの利用者はだいたい5%強です。2、3年後には約20%程度まで伸びるかもしれないと見ています。
また、大手携帯会社も、格安スマホの台頭で、ユーザーを取られないように料金プランを見直しています。最近、auが打ち出したピタットプランなども格安スマホを意識したものです」
これからの時代、消費者としても、格安スマホの動向はしっかり追っていく必要がありそう。
これが格安スマホの“メリット”
【メリット・1】月々の料金が格安!
第一は、やはり料金の安さにあった。
「大手キャリアの毎月の料金が5500円から6500円ぐらいかかる一方、格安スマホはだいたい2000円前後ですむ。月に4000円ぐらいは安くなるわけです。もともと、格安スマホの音声電話は高かったのですが、『音声通話かけ放題』というプランがここ1~2年で一般的になりました。機能では大手キャリアのスマホと遜色がなくなり、料金では、どこをどうやっても格安スマホが安いというぐらいの価格差になってきた。だから、利用者数も年々伸び続けているんです」
現在、乱立ぎみの格安スマホは価格競争も激しく、最近は“月額1000円前後で3GB”のデータ通信が一般的なのだとか。
【メリット・2】ライフスタイルに合わせて自由自在
「大手に比べてプランが多く、ライフスタイルや目的に合わせて、その人に合ったプランの選択ができるのがメリットです。1か月に1GBしか使わない人もOKだし、大容量の30GB使いたいという人まで選択肢がある。
音声電話はいらない人にも対応してます。LINEしかしないという人にとっても、特定のアプリのデータ通信が無料になる格安スマホもある。大手3社に比べて自分に合ったものを選ぶことができるので、やりたいことが明確だと非常にお得です」
大手キャリアの提供しているプランは限られていて、自分の利用方法と合わないこともしばしば。でも、その中から選ぶしかないのが実情。その点、格安スマホなら、目的別で選べるのが魅力。無料でできるプランがあるLINEモバイル、通信プランや料金設定を細かく選べるイオンモバイルなど、多様なスタイルに対応しているのがうれしい!