頭のいい子に共通する小学校時代の過ごし方 東大生を育てる親はどのように振る舞うのか

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では子どもが熱中しているときに親がテレビやスマホを眺めているだけでいいのか、というとそうではありません。親も子どもが興味を持ったことにいっしょに楽しむ。あるいはもっと興味を追求できるように環境をととのえる。親自身の努力も大切です。

たとえば伊沢さんの親のように子どもが電車に興味を持ったら、実際に電車を見せに連れていく、サッカーに興味を持ったら、本物のサッカーの試合をいっしょに見に行く。バーチャルとリアルをつなぐ作業を一生懸命やった家庭の子というのは、ぐんぐん伸びていくと教育現場でもよく言われています。東大生の家庭について調べてみると、このとおりのことをされていた親が本当に多いです。

脳にはまねすることに特化している“ミラーニューロン”という領域があります。言語もスポーツもすべては模倣です。子どもというのはまねがすべてですから、大人が楽しそうにやっていると、子どももまねして楽しそうにやります。ですから、子どもに何かをやらせたいと思ったら、まずは親自身が楽しむことが大切なのです。

2人の娘さんがともに東大に進学されたあるご家庭の話です。その家庭では、お母さんがとても勉強家で、いつもリビングで語学や資格試験の勉強をしていたそう。60代になるいまも、資格を更新するために勉強されているとか。楽しんで勉強している母親の姿を、子どもたちはいつも見ていたのでしょう。

田舎の子には街の刺激、都会の子は自然に学ぶ

『日本一勉強が好きな頭脳 東大脳の育て方』(主婦の友社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「田舎と都会、どっちで子育てするのがいいですか?」これもよく聞かれる質問ですが、どちらにもいい面と悪い面があるので、何とも言えません。

ただ“自然は最高の教師”といわれるように、自然は奥深く、学ぶことが無数にありますから、都会住まいで周りに自然がないという家庭は、ぜひ休日には意識的に自然の中に連れ出しましょう。自然の中で遊ぶと運動神経も伸びます。

逆に、知的な刺激に乏しい地方住まいなら、この反対と考えましょう。休日には街に出て美術館や博物館などで本物をいろいろと見せるとよいでしょう。バーチャルな「知識」と「リアル」をそれぞれの環境で積ませることで、子どもの脳は飛躍的に成長していきます。

瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士

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たき やすゆき / Yasuyuki Taki

東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIはこれまでに16万人に上る。著書『生涯健康脳』(ソレイユ出版)、それを子育てに応用した『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』は、それぞれ10万部を突破するベストセラーとなっている。

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