グローバルエリートが、不祥事芸能人に喝!! ほしのあき、熊田曜子、極楽とんぼ、みのもんたに見る、日本の問題

✎ 1〜 ✎ 88 ✎ 89 ✎ 90 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

本質的問題:一部の人物を選んで、後は1億総忘却

私は今回、芸能界のベニオク詐欺騒動についてモノ申してきたわけだが、本質的には以前の相撲八百長問題や、芸能界のヤクザとのつながり問題、ひいては日本の政治や外交、企業統治上の問題点と共通したトピックを扱ったつもりだ。

政治家で批判されるべき人が批判されずに、一部のスケープゴートに批判が集中して本質がおざなりになっていること(たとえば民主党の失策が猛烈に批判されてきたわけだが、巨額の財政赤字も消費税の増税も法人税引き下げが進まないことも、年金の破綻もすべて自民党の長年の無策に起因している)、議員が失言や失政で何度辞任に追い込まれても、別に国民が望んでいないのに政治家の仲間内でポストが回り、同じ議員がいつの間にか復活していること(麻生さんが財務大臣というのも驚きだが、ポスト安倍を狙っているって本当だろうか)、企業幹部や政治家が問題を引き起こしても、あいまいな謝罪で反省なくおざなりになってしまっていることなど、“物事をあいまいにして、先送りして忘れられる”ことに甘んじていることが本質的問題だ。

本来ならば問題の本質を把握して深く反省し、真摯に向き合い、説明責任を果たすことで社会復帰を果たすべきである。しかし何事に関しても一部の人物に批判を集中させ、ほかの同罪の多くの人々は忘却を選んで普通に水に流す癖が、日本社会の集団的学習能力を著しく低下させているように思えてならない。

……などと、“熊田曜子、写真集を発売!”のニュースをスマホで見てふと思い、シンガポールの彼方からはるばる、ぶつぶつと書きつづるのであった。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事