パナのスマホ、どん底からの復活はあるか 個人向けは風前の灯火
一方、パナソニックのスマホ事業には、この“どん底”からの静かなる復活を狙うシナリオもある。仮に個人向けから撤退しても、法人向けで生き延びるという戦略だ。
法人向けのニッチ市場開拓で復活狙う
パナソニックはこの春に発表した新中期計画で、携帯電話事業の収支改善策として、「壊れにくい堅牢なスマホ」など、法人向けのニッチな受注開拓を謳っている。実際、パナソニックはノートパソコン「レッツノート」で同様の戦略を成功させており、スマホにおいても開発を着々と進めているという。
「法人向けで重要なのは、どれだけカスタマイズできるか。数万台程度の需要でも、ニーズに合った製品、サービスを作れれば利益は稼げる」とパナソニック関係者は言う。NECと合わせ、2000年代前半に国内の携帯電話端末市場を席巻した“かつてのツートップ”の一角は、かつてない逆境を脱するべく知恵を絞っている。
(撮影:尾形 文繁)
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