iPhoneが日本でシェアトップなワケ 日本人はアップルが大好き

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東京・銀座に構えるアップルストア銀座

日本人は、世界でもまれに見るほどの「アップル好き」であることが最新のシェア調査により浮き彫りになった。

米調査会社のIDCが3月21日に発表した2012年暦年の国内携帯電話端末の出荷シェアはアップルが23.3%と、初の年間首位になった。2位は富士通(18.0%)、3位はシャープ(14.0%)、4位はソニー(8.4%)、5位は京セラ(8.0%)と続く。第4四半期(10~12月)だけを見ると、アップルのシェアは32.8%。2位のシャープ(13.7%)に2倍以上の差をつけており、ブッチギリのトップだ。

11年10月発売の「iPhone4S」、そして昨年9月発売の「iPhone5」は日本で大人気だ。そのため「アップルが首位であっても当然ではないか。何も驚くようなことではない」と思うかもしれない。

しかし、これはスマートフォンだけでなく、ガラケーも含んだ上でのシェアなのである(当然のことながらアップルはガラケーを扱っていない)。12年におけるスマホとガラケーの出荷台数比率は7対3。まだガラケーはそれなりの存在感を持っているのだが、そのハンデを軽々と乗り越えているのだ。しかも、50%近いシェアを握るトップキャリアのNTTドコモはiPhoneを扱っていない。扱っているのは2位と3位のキャリアだ。にもかかわらず、トップシェアを達成してしまった。

日本人は世界平均より2倍、iPhoneが好き

世界的に見るとiPhoneのシェアはこれほど高くない。IDC調査によると12年第4四半期のスマートフォン世界出荷台数に占めるiOSのシェアは21.0%。断然トップはアンドロイドOSで70.1%にも及ぶ。それに対し、同時期における日本のスマートフォン出荷台数に占めるiOSのシェアは42.1%である。つまり「世界平均より日本人は2倍、iPhoneが好き」なのである。

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