スポーツ配信DAZN、会員100万人突破のワケ dTV・Hulu伸び悩み、混戦の動画配信の行方は

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――日本でのサービス開始から1年で会員数が100万人を超えた。予想と比べてどうだったのか?

100万という数字には満足しているが、予想どおりだ。当社のサービスは30日間無料で利用できて、そのまま解約もできるが、この数字には無料期間だけで解約したユーザーは含めていない。

非常に強いファンのベースができており、1年前、ユーザーの月間平均視聴時間は10時間だったが、それが16.5時間まで伸びている。今は欧州のサッカーがオフシーズンなのでユーザーの視聴動向はやや静かだが、シーズンが始まればもっとアクティブになる。

――100万人突破はドコモプランによる加入が多いと思うが。

詳細はいえないが、ドコモは重要なパートナーで、かなりの加入者がドコモプランで加入している。ドコモも目標を予定より早く達成したようだ。

スポーツは他社との競争を避けられる

――最近ではドコモのdTVや日本テレビのHuluなども伸び悩んでいる。競争激化の影響はないのか?

たとえば映画やショーなどを配信する場合、さまざまな作品を購入して放映するが、独占配信権がなく、他社でも見られる可能性がある。独占放映権を持ちたいならオリジナル作品を製作しなくてはならない。だが、ヒットするかどうかはわからない。かなりのリスクを負うことになる。

スポーツの場合は独占配信権を獲得できる。獲得できれば当社だけがそのコンテンツを配信できるので競争を避けられる。これがスポーツ配信のいいところだ。しかも、サッカーや野球のファンがどのくらいいるか、ということを把握できるので、エンタメと比べてリスクは低い。

ただし、スポーツ業界はこうしたことをよくわかっているので、独占権を獲得するにはかなりの額が必要だ。長期的な戦略が求められる。

――Jリーグ改革について、今は何に力を入れているか?

今年2月、Jリーグの開幕戦で試合が視聴できないトラブルが発生。多くのサッカーファンを落胆させた。ダ・ゾーン側は説明会を開き謝罪。バックアップの見直しなど再発防止策を発表した(記者撮影)

実際に配信した試合映像の一部のシーンをサイトやSNSにアップすることだ。

ただ、今後は配信時と違ったカメラで撮影した特別な映像を配信できないか考えている。たとえば、固定されていないカメラで撮影したネット向きの映像などを出していきたい。

たとえば、高性能のマイクを使って選手やベンチの会話を録音する。試合中だと戦術が相手チームにばれてしまうのでできないが、終了後、プレーの裏でどんなやり取りがあったのか、配信しても面白い。

J1のスタジアムに設置するカメラの台数も増やす。現在、通常の試合は9~12台だが、大きな試合では16台になる。来年はさらに増やし、もっとリッチな映像ができると思う。もっとファンの心をつかめるだろう。

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