あの綾瀬が「ロケの名所」にのし上がった理由 伊豆急&河津にも学びたい「町おこし」のワザ

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綾瀬市と住民組織・あやせブタッコリ~ロケ隊(通称・ブタロケ隊)がタッグを組んだ「綾瀬ロケーションサービス」が設立されたのは、2014年4月。すぐに撮影スタッフを誘致するための体制づくりが行われました。問い合わせの窓口を市役所に一本化し、公共施設や民間施設などのロケ地登録、エキストラの準備など、官民一体となって撮影のサポート体制を整えていったのです。

そのうえで、地域活性プランニングが発行・運営する、ロケ情報誌『ロケーションジャパン』と映像制作者に向けたロケ地検索サイト『ロケなび!』に、「綾瀬ロケーションサービス」が立ち上がったことを掲載しました。さて、どれだけ反応があったのでしょうか……。

『ロケなび!』斎藤靖子編集長いわく、「最初の10カ月で171件もの問い合わせがあった」そうです。

関ジャニ∞や嵐がロケに来た

ロケ誘致の第1弾となったのは、関ジャニ∞主演映画『エイトレンジャー2』。さらに、嵐主演映画『ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶんHAPPY』、草彅剛さん主演ドラマ『銭の戦争』(フジテレビ系)など、多くのファンを持つジャニーズ事務所の俳優たちが綾瀬を訪れました。

突然訪れた夢のような状況に綾瀬の人々は驚きましたが、決して「運が良かった」からというだけではありません。ロケハンやロケの立ち会いなど撮影に関することはもちろん、エキストラやロケ弁の手配などの細部にわたるフォローを町ぐるみで行っていたのです。

このロケットスタートによって、綾瀬の人々に「イケる」「チャンスだ」というポジティブなムードが生まれました。ロケ誘致、ロケのサポートに続く、第3のステップは、「観光客に効率よくロケ地めぐりをしてもらう」ためのロケ地MAP作り。しかし、すでにロケ地MAPは全国各地で作られていただけに、「綾瀬ならでは」のオリジナリティが求められていました。

そこで浮上したのが、「イケメンが集まる町」というコンセプト。ジャニーズ俳優のあとも、綾野剛さん主演ドラマ『コウノドリ』(TBS系)、EXILEメンバー総出演ドラマ『HiGH&LOW-THE STORY OF SWORD-』(日本テレビ系)、小泉孝太郎さん主演ドラマ『保身』(テレビ東京系)などのロケが行われていたため、“イケメン”のフレーズがバシッとハマったのです。

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