「あまちゃん列車」ミャンマーの大地を走る

定刻発着に「じぇじぇじぇ!」大好評の鉄道

テレビで見慣れた車両の色とは違うが、形状は確かにあの「あまちゃん列車」だ

ミャンマー・ヤンゴン市の東側に位置するパズンダン駅。一番端のホームに入線していた1両のディーゼル車が、15時ちょうど、定刻通りに出発した。赤と青のツートンの車体が、線路の両脇から覆いかぶさるように生えている緑の木々の間をすり抜けていく。

実はこの列車、少し前までは日本の三陸海岸を走っていた。そう、2013年に日本で大ブームを巻き起こしたNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」で一躍脚光を浴びた、あの三陸鉄道の車両だ。

老朽化のため日本での役目を終え、ここミャンマーに有償譲渡された。ドラマに登場した青色ベースの車体とは色が異なるが、形は間違いなく、あの三陸鉄道の車両そのものだ。

「あまちゃん」吹き替え版も放映された

2014年12月の運行開始と前後して、現地でも一般家庭向けにミャンマー語吹き替え版「あまちゃん」の無料放映を開始した。ヒロインのアキと親友のユイが結成したアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」がどれだけミャンマー人の間に根付いたかは不明だが、このストランド線を「あまちゃん列車」と呼び、目を細める在留邦人が一定数いるのは確かだ。

実際、廃線や電化などによって日本で使われなくなった後に海を渡り、ミャンマーを走るようになったディーゼル車の数は、これまでに200両を優に超えるという。市内を走るバスも、「○○市営バス」といった日本語を車体に残したまま走っているものが目につく。

これは、単に中古の方が安いという価格面のメリットだけではなく、日本の車両やバスは中古であっても非常に質が高く、エアコンなど設備の面でもレベルが高いことが要因となっている。車体の日本語表示が消されないまま走っているのも、日本製を証明することになるからだ。

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