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あの綾瀬が「ロケの名所」にのし上がった理由 伊豆急&河津にも学びたい「町おこし」のワザ

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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当時、わさび丼を提供しているのは2店だけでしたが、地元名物となったことで15店に増え、わさびを使った7種類もの新商品も開発されました。そして、河津の人々がすばらしいのは、このあとの行動力。

本わさびを自らすりおろして食べるぜいたくな逸品(写真:ロケ―ションジャパン編集部提供)

ご当地グルメが買えるウェブサイト『LJマルシェ』木庭清美マネージャーは、「商工会のメンバーが出資して『株式会社 泣かせ隊』を設立しました。現在も地元で、わさびメニューをそろえた『泣かせ隊食堂』を経営しています」。2012年に始まった3年間のロケ誘致プロジェクト終了後も、地元住民たちが活動を進化させているのです。

河津といえば、2~3月に咲く河津桜が有名ですが、ロケ地めぐりとグルメで、それ以外の季節も魅力があることをアピールできるようになりました。「地元住民の努力と自立が生んだ見事な町おこし」と言えるのではないでしょうか。

鉄道に関するロケは許可が下りにくい

話を鉄道会社の伊豆急に戻すと、積極的なロケ誘致をはじめてから、2012年―55件、2013年―71件、2014年―74件、2015年―82件、2016年―81件と、コンスタントな実績を残し、乗客数アップにつなげてきました。

ロケの内容も、以前はプロモーションビデオや写真集などのイメージカットが多かったものの、2012年以降は、映画、ドラマ、バラエティ、情報番組、CMからの問い合わせがバランスよく入るようになりました。なかでも増えているのは、バラエティと情報番組。いずれもタレントが旅を楽しむタイプの番組だけに、視聴者に観光を直接訴求できる理想的なロケ誘致と言えるでしょう。

もう1点、忘れてはいけないのは、鉄道に関わるロケの難しさ。一般的にはあまり知られていませんが、撮影スタッフたちは「駅や車内などのロケをしたくても、なかなか許可が下りない」という悩みを抱えています。

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【伊豆急は貴重な存在】

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