「ジブリ」宮崎吾朗監督が語る父への思い

「作ることが生きること」

「食べるを描く。」展。ジブリ作品に登場した食べ物のサンプルも (C)Museo d'Arte Ghibli (C)Studio Ghibli

狙いは「なぜジブリ作品は、特に宮崎駿作品はご飯がおいしそうにみえるのか」というところ。(食べ物を描くのは)「素敵なシーンにしたい」という思いもあるけれど、それだけじゃない。アニメーションの技術そのもので食べ物をおいしそうに見せています。

どういう文脈の中で食べさせるのか

『天空の城ラピュタ』でハムを豪快に食いちぎる空賊のドーラ (C)Museo d'Arte Ghibli (C)Studio Ghibli

線と色で「食べ物」をどう表現し、(登場人物に)どう食べさせるのか。どういうシチュエーションで、お話のどういう文脈の中で食べさせるのか。その全てが合わさって、観客の皆さんの記憶に残るんです。

例えば『紅の豚』。フィオが瓶に入ったレモネードを飲むシーンがありますが、瓶の中身は常に動かしているんです。手がぶれたりするから、レモネードの水面は波打ったり、飲み込むときにはゴボゴボと泡を立たせながら減っていく。瓶はものすごく細かい書き分けがされています。

次ページばか丁寧にやればいいというものではない
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