「ジブリ」宮崎吾朗監督が語る父への思い 「作ることが生きること」

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(2013年に)引退すると言っていたときは、「そんなことはないだろう」と思いました。以前にも同じようなことがあったので。正確にいうと「商業長編から引退する」と言っただけで、「作るのをやめる」とは言ってないので。「またやるんだろうな」とは思っていました。

引退会見で握手をする宮崎駿監督(右)とスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(2013年9月)

大いなる矛盾を抱えながらも

――宮崎監督は、2016年1月に記者会見で「戦争で苦労した人が目の黒いうちは、平和憲法をやめようなんて言えない」「原発は使わない。再稼働せずがんばるべきだ」と発言しました。憲法や原発に強い思いを抱いているようですが、ご自宅ではどうなのですか。

家ではあまり直接は言わないんです。「平和」と言いながら一方で戦車とか飛行機が大好きな人なんですよ。原発のことなども言いはしますが、大いなる矛盾をかかえつつも、「果たして原発みたいなものが、僕らに幸せをもたらしてくれるのか」という、ある種の疑念があるんだと思います。僕の知ってることだと、そのぐらいですかね。

僕自身は、それが本当にこの国で生きている、みんなのために、幸せに生きるということにつながるのかということですよね。それを第一に考えてくれるのであれば何でもいいと僕は思っているんですよ。それに背くのならそれは反対。自分の家族、仲間、友人、子どもたちが将来にわたって平和で幸せであってほしいと思うのは当たり前ですから。

宮崎駿監督が館主を務める「三鷹の森ジブリ美術館」(C)Museo d'Arte Ghibli

(聞き手=朝日新聞記者・青木美希)

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