「ジブリ」宮崎吾朗監督が語る父への思い 「作ることが生きること」
スタジオジブリの宮崎駿監督の作品は、しばしば食べ物が印象的に描かれる。なぜ、どうやっておいしそうにみせているのか。
引退宣言を撤回し、新作長編に取りかかっている宮崎監督を、周囲はどう見つめているのか。
長男で、『ゲド戦記』「コクリコ坂から」などの作品で知られる映画監督の宮崎吾朗さんが、三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)で開催中の企画展示「食べるを描く。」に合わせてインタビューに応じ、創作活動にかける父への思いについても語った。
※「三鷹の森ジブリ美術館」は日時指定の入れ替え制。8月末までの入場券は完売しています。チケットの購入方法は公式サイトなどで事前にご確認を。
「ジブリ飯」がおいしそうに見える理由は
――これまで美術館の企画は主に宮崎駿監督がやっていましたが、今回の「食べるを描く。」展は吾郎さんが8年ぶりに担当されました。
宮﨑監督は「新作短編『毛虫のボロ』の制作が忙しくて、オレはそんなことやってる暇じゃない」と。ネタもなかったのかもしれないですけどね。中島清文館長から「吾朗さん、次の企画どうしましょう」と頼まれ、僕がやることになりました。
いくつかネタを考えたところ、中島館長が選んだテーマが「食」でした。それならファンに喜んでもらえるようにと「ジブリ飯」に決めました。