運動で健康になると信じる人の大いなる誤解 特定の競技だけでは身体に偏りが出てしまう

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トレーニングはすべて目的をもって行ったほうがよく、きつい、負荷を高めれば効くわけではない。単なる「運動」ではなくしっかりと目的を定めた「トレーニング」が必要だ。

寝たきりになりたくないと、週に何度もプールへ行って泳いでいる人もたくさんいる。たしかに水泳は負荷も軽く、骨にインパクトを与えないのでケガをしにくい運動だ。ところが、骨密度を維持できないどころか減らす可能性がある。寝たきり予防のために、一生懸命水泳していたものの、骨密度は一向に上がらないので骨粗しょう症になり、転倒して骨折したら入院生活でさらに骨密度が減るという悪循環に陥ってしまう可能性がある。

骨量は30歳をピークに年を重ねると減るばかりだ。それまでにいかに食生活や運動(負荷のかかるウエイトトレーニングなど)で骨密度の貯金がつくれるかが勝負だ。

ウルフの法則(Wolff’s law)といって、骨も筋肉同様に負荷を与えることで鍛えられていく。宇宙飛行士は筋力を維持するために、毎日かなりの量のトレーニングをするという話は聞いたことがあるだろう。骨も同様に重力を感じない水の中で運動をしてもまったく鍛えられない。骨密度を維持するためには、食事(カルシウムとビタミンDの摂取)、負荷をかけたトレーニング、日光に当たることが大切で、人によってはサプリメントを活用してもいいだろう。

1カ月で5キログラム痩せた人は不幸

「1カ月で5キロ痩せた!」といった類のダイエット商品の広告を目にするたびに同情してしまう。減量したければ、水も食事もとらずに激しい運動をすればいい。どんどん不健康に体重は減っていくだろう。

フルマラソンを走るとおよそ2500キロカロリー消費する。運動カロリーがすべて脂肪燃焼されることはありえない。しかし、仮にそのすべてが脂肪燃焼に使われたとしても約350グラムだ。もし体重50キログラムの人が1カ月で5キログラムのダイエットをしたとすれば、脂肪を燃焼させたというより脱水症状を起こし、筋肉量を低下させてしまったといえる。基礎代謝が落ちるので、太りやすいカラダになっているため、リバウンドを繰り返す。

ダイエットは今も昔もベースカロリー(1日に必要なカロリー)が基本の考え方で、毎日アイスクリームだけを食べていても、消費カロリーが摂取カロリーを上回っていれば自然と痩せていく。日本人はご飯3食の、炭水化物の摂取が多い食生活のため、とくに近年では糖質制限とランニングを組み合わせて、ダイエットに励んでいる人がいる。筋肉の回復に必要なたんぱく質や炭水化物が不足した状態で運動をすれば故障しやすくなる。

マクロビオティックやベジタリアン志向の人も健康だというイメージがあるかもしれない。ところが、野菜中心の食生活でたんぱく質が足りずにケガを起こす人は後を絶たない。ダイエットをしようとする人は、体重よりも筋肉量や体脂肪率を意識してほしい。栄養バランスのよい食事をしっかりと摂って、筋力トレーニングをすれば、体重は増えるものの見た目に引き締まったいいカラダになれる。

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