「偽善番組」24時間テレビの改革法 なぜ日本のテレビは、つまらないのか?

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本当に愛で地球を救えるような、寄付先メニューを

また、番組のファイナンスサイドでも工夫ができるはずだ。現状のように小口の、数十円、数百円を一人一人からかき集めて10億円などを目指すのではなく、従来のようなリテール(小売)的な寄付も集めつつ、法人からもっと資金を集める努力をしたらどうだろうか。企業の多くはCSR(企業の社会責任)の予算をもっているが、その適切な振り分け先がなくて適当な植樹とかを惰性でやっているケースもあるのだから。

しかし“愛が地球を救う”と掲げて寄付しているものが、日テレの24時間テレビのウェブに掲載されているのだが、これをご覧になると、寄付先が地球規模の問題と大きくかけ離れていることに驚かれることだろう。

他にもっと“地球を救う”ための寄付先のメニュー(例えば世界的に高いパフォーマンスで名高い、Acumen FundRoom to Readなど、世界規模の問題への解決を本気で行っている優良団体へのアクセスを提供する)を増やして寄付する人の納得感を高めることも、全国規模でこのような“チャリティーイベント”を開けるテレビ局の当然の責務であろう。しかし現状は寂しいことに、“とにかく寄付を集めるお祭り騒ぎ”で終わってしまっている。

“障害者のコマーシャル利用“を止めよ

先日の記事に関する書き込みを見ていると、障害を抱えた方の書き込みで、いみじくも「障害者をこんなときだけ視聴率のために利用しないでほしい」といった主旨の書き込みが複数あった。中でも24時間かけてダラダラ歩くなら、24時間車いすに乗ってみたほうがどれだけ自分たちが辛い思いをしているかわかるはずだ、とのコメントに妙に納得した。

これだけ番組のラインナップを“障害者がタレントと共に頑張っている”というコンテンツで埋め尽くして、多くの障害者の方からは“かわいそうな人扱いしないでほしい”と傷つけているとしたら、地球を救うわけでも、障害者を救うわけでもない24時間テレビって、一体何なのだろう。

既に多くの視聴者がこの“障害者のコマーシャル利用”の偽善性に嫌気がさしているのに、番組のディレクターは他に“地球を救うためのコンテンツ”を考えられないのだろうか。それとも単に、低コストで視聴率が取れればいいと思っているのだろうか。

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