条件2 会社の都合で自分の意見や正義をいっさい曲げない
条件3 会社とも上司・同僚・部下のいずれとも「対等」の人間関係を持つ
条件4 転職できる機会と覚悟を持っている
高い専門性を保つために、継続的な自己再教育が必要
会社にではなく、仕事にプライドを持つためには、自分が専門とする分野で、「自分は○○ができる、余人を持って代えがたい人材だ」と思えるスキルを確かに持っている必要がある。
十分なスキルがないのに、過分な条件で会社に抱えられていると思うと、人は会社に対して卑屈になる。そうならないためには、自分の専門分野において自分のスキルを高く保つ努力が必要であり、継続的な自己再教育が重要だ。
これは、いわゆる「人生100年時代」にあって重要なポイントでもあるし、ちょうど現在発売されている『週刊東洋経済』(7月22日号)の特集が「ライフ・シフト 実践編」でもあるので、読者は、この号をお読みになって、自己教育の必要性と有効性について納得して、モチベーションを大いに高めていただきたい。
筆者の場合、たまたま30代前半の転職歴の中で、資産運用の技術に関してレベルの高い会社で働いて、この分野の知識とスキルをグレードアップできたことがその後のキャリアにとって大いに役立った。
現在の(たぶん近い将来も)日本では、会社を離れて大学院等の学校に行ってしまうと、再就職が難しくなる場合が多い。職を離れずに勉強する機会をつくったり、転職によって働きながら自分のスキルを磨いたりすることを工夫する必要がある。
また、会社の都合で、自分の職業的あるいは社会的な正義を曲げないことも、卑屈なサラリーマンにならないためには大切だ。会社と個人とは、本来は対等な関係のはずだ。会社が間違っていると思うときには、堂々とそれを指摘しよう。
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