異色TVゲームで学ぶプログラミングの神髄 あなたも誇り高き社畜になってみませんか

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ステージ選択画面(写真:フライハイワークス提供)

ゲーム内容は、入力される数値や文字を、与えられた命令を使って変換したり比較したりして、お題に沿った出力をするというもの。途中の処理はプレーヤーキャラクターが、箱(=データ)を手に持ったり、番号が書かれた床に置いたりすることで行われる。手に持てる箱はつねに1つだけである。

「これ、かわいいキャラクターでゲームの皮をかぶっているけど、プログラミング言語のアセンブラじゃん!」

「キャラクターを動かしたり、色を付けたり、音を出したりするんじゃなくて、数値や文字列を出力して満足するだけのやつだ! なんということだ!!」

というのが個人的な感想だ。

定年までプログラムを実行し続ける

ゲーム内では、プレーヤーは社畜となって、定年までプログラムを実行し続けることになる。途中に何やら不穏なストーリーも挟まれるが、社畜であるプレーヤーは外の様子を知る必要はない。ただひたすら定年まで箱をあっちへ置いたりこっちへ置いたり、足したり引いたり操作して出力し続けるのだ。

ちなみにプログラミングのカリキュラムとして考えると、専門学校などで3カ月から半年くらいかけて学ぶレベルの内容だ。

僕がこのゲームを知ったのはSwitch版が最初だが、聞けばSteam版やAndroid版、iOS版も出ているという。題材からして、「プログラマーも多いTwitter界隈でとっくに話題になっていてもいいはずのタイトルなのに、初めて聞くのはなんでだろう。僕が情報に疎いだけかな?」と思ったが、調べると日本語ローカライズはこのSwitch版が初めてだそうだ。

なのでゲーム内には「忖度(そんたく)」や「プレミアムフライデー」などという、割と最近の流行ワードが盛り込まれている。

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