心身を「OFFにできない人」が手放すべき欲望

頭をザワザワさせる"小人"とのつきあい方

「こうしよう」「こうなろう」「ああなりたい」「あれを得たい」「これを得たい」と、あれやこれやを願望するのを、ふいっと手放してしまうことなのです。

そうしたいと思ったとしても、頭の中では仕事のことや、嫌いな人のことや、将来の願望などが渦巻いて、いっこうに欲望が静まらないこともあるでしょう。

そんなときは、どんな考えが湧いてきても、まるで頭の中の小人たちがピーチクパーチクおしゃべりし続けているのを聞き流すようなつもりで、考えを相手にしないようにしてみてください。

そう、たとえばこんな具合に。

「明日こそ順序よく、まちがえないようにしなきゃ。でも、自信ないな」
「へー、そっかー。そう思うんだ、ほー」
「あの人に会うの、嫌だな。何考えているのかわからないし、不機嫌に黙り込むし」
「そっかー。そう思うんだね、ふーん」

と、こんなあんばいです。

どんな考えもまともに執着せずに、右の耳から入って左の耳に抜けてゆくかのようにフワーッと流していたら、気にならなくなってくるでしょう。

考えが心に引っかからなくなったら、100個の考えが生じていても、実質的に何も考えていないのと同じことです。ですから、考えがいろいろと通り抜けてゆく真っただ中でも、堂々とのんびり安眠できるはずですよ。

ただし、安眠できるかどうかは、布団に入ってから決まるわけではなくて、一日を通してどのような精神生活を送ってきたのかが、重要な役割を果たしています。

一日を通じて何かを追い求め、交感神経ばかりが主導権を握るような生活をし続けてきたのに、夜になって急に副交感神経が働いてくれる、というように都合よくはいかないのです。

日中を通してほどほどに、リラックスにまつわる副交感神経が活性化するような時間を保つことが大切なのです。

「休息しきる」ためにやるべきこと

では、休息するには、具体的にはどうしたらいいでしょうか。「何かをする」のではない時間を、少しでも良いので、持つようにすることがお勧めです。

電車の移動時間や、仕事の休憩時間や、帰宅して食事を済ませた後や、お風呂で湯船につかっているとき、などなど。そうしたとき、何か有用な情報を得たいとか、誰かとつながりたいとか、欲望を刺激する情報ツールのスイッチを入れるのは、控えてみましょう。

また、これからの予定を立てようとするのも、漫画を読むのも、好きな音楽を聞くのもやめておきます。それらによって、「これから○○しよう」という期待や欲求を刺激する癖がついているのを、ちょっとの間でも控えてみるのです。

すると、そこに生じる「空白」が手持ちぶさたすぎて、誰かと電話かメールをしたくなったり、もしくは、何かをバクバク食べたり、飲んだりしたくなる人もいるかも、しれませんね。

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