アウディのスーパーカー「R8」は何がスゴいか

610馬力を支配している実感を与える

 

京都在住のモータージャーナリスト・西川淳が、注目のクルマを東京―京都間のロング・ツーリングの試練にかける「GTドライブテスト」連載。第4回はアウディのスーパースポーツカー、新型R8。

ここで働いてもいい!

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

ちょっと変わった話題ではじめることを、お許しいただきたい。

ある程度(年産数千台規模)の生産ボリュームを保つスーパーカーの生産ファクトリーのなかで、いまもっとも労働環境が良い、言い換えれば「ここでなら働いてもいいな!」と筆者が思えた場所はどこか……。

フェラーリのマラネッロ工場も、ランボルギーニのサンタガータ工場も、もちろん何度も訪れよく知っている。それぞれがそれぞれの聖地であって、馬や牛のユニフォームにも憧れる。けれども、積年の個人的な思いを措いてイチバンを選ぶとすれば、それはアウディ・スポーツの本社新工場だ。ここではアウディのスーパーカー、R8を生産している。

ネッカーズルムの郊外という、大変な田舎にある新しい工場なのだから当たり前かも知れないが、とにかく広々としていて美しい。アウディの白くて銀色でクリーンなイメージそのままなのである。工員たちはみんな笑顔で作業をしている。そんなに気楽でいいのか、とこっちが心配になってしまうほど。それだけ、ここで働くことが楽しいということなのだろう。彼らの姿を見ているだけで「ここで働いてもいい!」と思ってしまったのだった。

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