ハイテク業界が抱える「セクハラ」という闇

20人以上の女性たちが不快な体験を告白

ニューヨークのスタートアップ企業に勤める女性3人もセクハラ被害にあったと訴えている。米国のハイテク業界に勤める女性たちが、業界内で起こっているセクハラについて告白しはじめている(写真:Sasha Maslov/The New York Times)

20人以上の女性が証言

最初は語る人も少なく、おそるおそるだったが、やがて多くの女性が次々と話し出した。

ある女性起業家は、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストの下で働こうとしていたときに、どのように彼から誘いを受けたかを語った。彼女が誘いを断ると仕事の話はなくなったという。別の女性起業家はある投資家から送られてきたメッセージを見せてくれたが、それは次第に性的なものになっていった。また、オンライン・コミュニティを運営する女性CEOは、ある投資家から資金を調達しようとしていたときに、性差別的な内容を数えきれないほど言われたと話した。

その後に起こったことも、同様に気持ちを害されるものだったと女性たちは言う。セクハラを行った投資家の会社や社員に話しても、たいていは無視されるか、たいしたことではないように扱われたのだ。公表したらここにはいられないと、警告されもした。

だが、リスクを承知のうえで話すことを決めた女性たちが現われた。20人を優に超えるテクノロジー系スタートアップ業界の女性たちが、セクハラを受けたことを本紙に語ったのだ。そのうち10人はかかわった投資家の名前を挙げ、多くが裏付けとなるメッセージやメールを提示した。挙がった名前の中には、ロウアーケース・キャピタルのクリス・サッカや、500スタートアップスのデイブ・マクルーアら、著名ベンチャーキャピタリストの名前も含まれていた。2人は女性たちの説明に異議を唱えなかった。

次ページきっかけはニューサイトでの告発
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
危機はこれからが本番!<br>コロナ倒産 最終局面

新型コロナウイルスの感染拡大で企業業績に大打撃。資本不足の企業が続出し、大手でさえ資本増強に奔走しています。政府の支援策で倒産は小康状態でも、もはや倒産ラッシュは時間の問題に。苦境の業界をリポートし、危ない企業を見破るノウハウを伝授。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT