ハイテク業界が抱える「セクハラ」という闇 20人以上の女性たちが不快な体験を告白

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カンターはインタビューに答えて、デントが「協力を求めて派手に振る舞い」、性的な魅力を公然と利用してきたと話した。また、彼女のアイデアが好きになれなかったので、彼女が去っていくよう振る舞ったとも言った。

「出資はしない」との電話も

女性起業家の中には、何を経験したのか話さないよう言われた人たちもいた。

2014年にサンフランシスコで行われた起業コンテストで、リサ・カーティスは食品関連のスタートアップ、クリクリのプレゼンテーションを行った。そして、聴衆からの支持が最も多かったと告げられ、出資の可能性が開かれた。彼女がステージから降りてくると、ホセ・デ・ディオスと名乗る投資家がこう言った。「もちろん君が優勝だ。すごくセクシーだからね」。

カーティスがこのやり取りをフェイスブックに投稿すると、別の投資家から電話がかかってきた。カーティスによると、彼は「その投稿を削除しなければ、シリコンバレーはもう資金を提供することはないだろう」と言ったという。カーティスは投稿を削除した。

デ・ディオスは文書で、「間違いなく、中傷的な発言はしなかった」と述べた。

真実が公開されたのちに変化が始まる場合が多いと、女性たちは言う。バイナリー・キャピタルとカルドベック、そして以前カルドベックを雇っていたライトスピード・ベンチャー・パートナーズは、彼についての苦情を受け、謝罪を行った。

ライトスピードは6月27日のツイッターでこう述べた。「もっと強いアクションを取らなかったことを後悔している。明らかに、もっとやるべきだった」。

(執筆:Katie Benner、翻訳:東方雅美)
© 2017 New York Times News Service

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