ジャガーとポルシェの高速巡航は何が違うか

アンダー1500万円のスポーツカーを語る

清水:そう! 飽きないという意味でFタイプは良かった。だってポルシェだとすぐにかっ飛ばしたくなる。巡航が苦手なんだ。その点、大人のスポーツカーづくりでジャガーの右に出る者はいないね。

石井:ジャガーってセダンもつくってますけど、基本的にはスポーツカーのメーカーだと自分でも思っているから、シャシーへのこだわりが強い。日本の道を走ることを考えれば、ジャガーはどれもいいですね。

清水:ポルシェだけじゃないぞって感じで、Fタイプはオススメだよ。

ヤンチャな4気筒とエレガンスの6気筒?

石井:ボクスター/ケイマンはエンジンが6気筒のNAから6Lの4気筒ターボになって、718という数字がつくようになりました。意外や悪くなかったなと感じましたね。

清水:悪くない。ただベースモデルの2Lと、高性能版のSの2.5Lとではエンジンが別もので、2.5Lは可変ジオメトリーのタービンを使っていて、素の911をやっつけられるくらいになっちゃった。これまでポルシェは、速さでボクスター/ケイマン/911のヒエラルキーをつくっていたんだけど、今後は4気筒と6気筒とか、乗り味で分けていくんだなって思ったね。

石井:4気筒の方がヤンチャな感じがしてイイですよね。6気筒はよく言えば、エレガンスというか高級な感じというか。

清水:それで、ヤンチャな911が欲しい人は、GTSかGT3かRSに行ってください、と。

石井:現行911(991型)は3Lターボが基本だけど、ボクは前期型のNAの6気筒も捨てがたいと思ってたんです。ただ、後期型ではMTがスゴく良くなったのと、このあいだ清水さんのダイナミック・セイフティ・テストで前期型と後期型を比べたら、シャシーの差に驚きました。

清水:991前期型のカレラ4Sと後期型のカレラSの比較で、前期型は4駆だから、評価が上になると思ってたら、後期型の2駆の方が安定してたし、ブレーキローターも鉄だけど、フローティング式で凝ってた。

石井:だから、普通に買うんだったら、やっぱり新しい方がオススメになっちゃう。

清水:今回のテーマで言えば、オレが今一番気になるのは718ボクスターSと991後期のカレラSとジャガーFタイプのV8。かたやミドシップの4気筒、リアエンジンの6気筒、FRの8気筒でぜんぜん違うんだけど、なんかこの娘たちは気になる。718の水平対向4気筒はどことなくスバルを感じるけど、実際は別物だよね(笑)。

石井:ボクなら911の素のMTがいい。

清水:ターボになったけど、いいの?

石井:NAの方が最後の500回転くらいは気持ちいい、というのがあったんですけど、でもMTもシャシーも出来がいいので、トータルで考えたらターボでもいいや、と。

清水:991はホイールベースが延びたし、ハンドリングの傾向は意外とアンダーだよ。

石井:先代の997と比べると曲がり方が違いますね。そう考えると997の最終モデルもけっこうイイのかも。

清水:結局スポーツカーの話って、ポルシェに尽きるね。

アンダー1500万円のスポーツカー対決──リアルスポーツカー

清水和夫(しみず・かずお)
1954年、東京都生まれ。72年のラリー・デビュー以来、内外の耐久レースに参戦。80年代からジャーナリスト活動を開始した国際派で、専門テーマはITS・安全環境技術関連。

アンダー1500万円のスポーツカー対決──リアルスポーツカー

石井昌道(いしい・まさみち)
1967年、東京都生まれ。自動車誌『ティーポ』編集部時代に運転修業でレースに参戦、開眼する。2004年に独立し、論評の傍らエコドライブ・インストラクターなども務める。

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