上司にモノ申せない職場を、変える方法 360度評価の「表の意義」「裏の価値」

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日本では、米国で導入された仕組みが時間差で普及していく傾向があります。とすれば今後、360度評価も日本で普及していくのは時間の問題かもしれません。

すでに日本の職場でも360度評価を果敢に導入する企業が増えています。日本生産性本部の社会労働部・雇用システム研究センターの調査によると、360度評価制度の導入率は20%近くまで上昇しています。階層的には部長・課長といった管理職に対して、着々と導入が進んでいます。

さて、360度評価を表の価値だけでなく「裏の価値=上長に対する抑止」も踏まえて導入するケースには、店舗系、営業拠点が点在している会社も多いようです。たとえば、大手飲食チェーン。スタッフのマネジメントを店長に任せきりになりがちで、店内の不祥事がブラックボックス化する傾向があるからかもしれません。実際に導入した職場で

・不公平な人事評価(デキる部下の評価を下げて、店長にさせない)
 ・店長のサボタージュ(面倒な仕事は部下に丸投げしていた)

など、隠れていた問題があらわになったとの効果を取材で聞くことができました。不祥事を二度と起こさない、未然に防ぐための手段として、職場で検討してみてはいかがでしょうか。

 

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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