「親がやらせたいこと」に潰される子どもたち

嫌々やり続けると自己実現できない人になる

好きなことに熱中しているうちに、地頭がよくなるという点も重要です。たとえば、アンパンマンが大好きで、そのキャラクター図鑑を見ているうちに、平仮名、片仮名、漢字が読めるようになります。説明を読んだり図解を見たりしているときに、理解力、読解力、情報処理力がつきます。名前、性格や特徴などをたくさん覚えるときに、同時に記憶力がつきます。覚えたことを親や友達に話しているときに表現力がつきます。こうなってくると、いわゆる勉強をしたときにもよい結果が得られるようになるのです。

自己実現力がつく

さらに、非常に重要なことがあります。それは、自分がやりたいことをやれている子は、「自分がやりたいことを、自分で見つけて、自分でどんどんやっていく力」、つまり自己実現力がつくのです。そういう人はプライベートも仕事も充実して、楽しい人生が送れます。ところが、実際は、大人でも「言われたことはできるけど自分では動けない」「自分は何をやりたいのかわからない」という人がたくさんいます。こういう人は、プライベートも充実しませんし、仕事においても受動的にしか動けません。自ら斬新な新企画を打ち出したり、イノベーションを起こしたりもできません。

子どもの頃から「受験、受験」と追いまくられ、やりたいことがあっても「そんなことはやめて過去問を解きなさい」と否定され、ペーパーテストはよくできるようになり、偏差値の高い有名大学に入れた……。その結果、立派な歯車にはなれたけれど、自己実現力はイマイチになってしまった……。こういう実例はたくさんあります。

子どもにやりたいことや好きなことがあっても、親が応援してくれないと子どもだけでは何もできません。必要な物も買えないし、情報も得られないし、体験もできませんから、何事もちょっと好きというだけで終わってしまうのです。子どもがせっかくやる気に満ちあふれていたのに、本当にもったいないことです。ですから、親は自分がやらせたいことを優先するのではなく、子ども自身がやりたがることを優先してください。そうすると、すばらしいことがたくさん起こります。

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