41. 魚類、爬虫類、両生類では本能を司る脳幹が脳の大部分を占めている
42. 鳥類や哺乳類は小脳と大脳(とくに大脳皮質)が大きい
43. 人間の脳の大部分を占めるのが大脳。思考、知識、記憶、言語、運動など、活動の中枢機能を司る
44. 大脳は、外側の系統発生学的に新しく発達した「新皮質」、内側の古い「古皮質」や「旧皮質」の3層からなる
45. つまり脳の進化は基本構造の変化ではなく新しい機能が加えられてきたもので、脳にはその歴史が刻まれている
46. 新皮質は高度な精神活動を行い「新哺乳類の脳」ともいわれる。人間はとくに新皮質が発達しており大脳皮質の90%を占める
47. 内側にある旧皮質と古皮質はそれぞれ「旧哺乳類の脳」「爬虫類の脳」といわれ、本能的活動や原始的情動を司る
48. 胎児の脳が母親の胎内で成長する際、生物の進化過程をたどるように旧皮質、古皮質、新皮質の順に発達する
49. 大脳には、前頭葉(運動、言語)、頭頂葉(感覚、読み、書き等)、側頭葉(聴覚)、後頭葉(視覚)の4つの部位がある
50. そのうち前頭葉は大脳半球表面積の1/3以上を占める
「脳梁」は2億本の神経線維からなる
51. 大脳は左脳と右脳の2つの半球にも分けられる。左脳は右半身、右脳は左半身をコントロールする
52. 左脳は言語、計算など論理的思考を、右脳は音楽、空間認知など感覚的、クリエイティブな思考を担当するといわれるが、実際は複雑にリンクし合ってタスクを行なう
53. 左脳と右脳を結ぶ「脳梁」は2億本の神経線維からなり、一般に女性の脳梁のほうが男性より大きい
54. 女性の脳は男性の脳と比べ感情を司る辺縁系が大きく、男性の脳では数学的能力を司る下頭頂小葉が大きい
55. 大脳辺縁系は大脳の内側にある古い脳からなり、「扁桃体」や「海馬」などがある
56. 海馬はギリシャ神話の海神ポセイドンがまたがる架空の動物「海馬(Hippocampus)」が由来
57. 人間の大脳の表面には多くのしわがあり、全部のばして平らにすると新聞紙1 枚の大きさに相当する
58. 小脳は身体の各器官の運動機能の調節や、平衡・眼球運動の調節を司る。後頭部の下方に位置する
59. 脳幹は、延髄と橋、中脳、間脳で構成される
60. 脳幹は呼吸や心臓の活動、体温調節など生命維持のための重要な神経が集結し、「いのちの座」とも呼ばれる
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