「脳」の真実をどれだけ知っていますか 「10%しか使われていない」は迷信だ

✎ 1〜 ✎ 66 ✎ 67 ✎ 68 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

61. 間脳は視床と視床下部に分けられる。視床は嗅覚以外のすべての感覚の中継点

視床下部は自律神経の最高中枢(写真:koti / PIXTA)

62. 視床下部は自律神経の最高中枢。ホメオスタシス(生体内でその内部環境を一定の状態に保とうとする働き)を維持する重要な働きを担う

63. 視床下部は、摂食、飲水、性、睡眠といった本能行動や情動行動の中枢としても機能している

64. 視床下部は重量にしてわずか5~10g

65. 人間の記憶は、ワーキングメモリー(作業記憶)、短期記憶、長期記憶の3種類に分類される

66. 人間の短期記憶で覚えられる対象の数はおよそ7個。米国の心理学者ジョージ・ミラーが提唱した説「マジカルナンバー7」として知られる

67. 脳の血管を全部伸ばすと約16万km。これは地球を4周できる長さ

68. 卵子が受精して3週間で長さ2mmほどの「神経管」が胚の中に形成される。この神経管が、脳の起源

69. 妊娠初期に胎児の脳は急速に発達し、妊娠7週末には脳や脊髄の神経細胞の80%が形成される

70. 新生児の脳は約400g。成人の約4分の1

脳を鍛えるには?

71. 脳を構成する神経細胞のほとんどは胎生初期に分裂増殖を完成し、20歳を過ぎると1日数万個単位で減少する

72. 脳は加齢でわずかに縮み、90歳には最大10%の重量を失う。ただしニューロンの数は50代と変わらないという

73. 脳を鍛えるには前頭前野を使うことが大切

74. 脳の細胞は生まれてから増えないと考えられていたが、海馬では細胞の新陳代謝があることがわかってきている

75. 脳を鍛えるためには、音読や速読、簡単な計算などが効果的とされている

76. ウォーキングは脳の活性化に有効とされている

77. 「初めてのことに挑戦する」、「他人とコミュニケーションをとる」ことも脳の働きをよくすると考えられる

78. 懐かしい匂いをかぐと脳が活性化するといわれる

79. 脳や心の健康法のひとつとしてここ数年「大人のぬり絵」ブームが続いている

80. 英国のイラストレーターによるぬり絵本『Secret Garden』は世界14カ国で100万部の大ヒットを記録

次ページひと晩に夢を見る回数
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事