死に至る「恐怖の肺炎」引き起こす意外な要因 誤嚥性肺炎のリスクは注意次第で軽減できる

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義歯の周りは、細菌が繁殖しやすくなっております。専門の洗浄液などを使用して、義歯のこまめなケアも欠かせません。また、義歯が歯の土台に合っていないときや義歯によってかみ合わせが悪くなっているときは、口内環境も悪くなり細菌も繁殖しやすくなります。定期的に歯科医院に出かけ、義歯に問題が起こっていないかチェックしてもらうようにするといいでしょう。

誤嚥性肺炎の発症や重症化を防ぐ

口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防につながる理由があります。

理由1:口腔内の細菌数が減少する

誤嚥した食べ物や唾液の中に細菌が少なければ、誤嚥してしまったとしても肺炎感染を予防することができます。そこで重要になるのが口腔ケアです。口腔ケアをしっかりと行うことで口内の細菌が減り、万が一誤嚥した場合でも肺に細菌が入り込む可能性を低くすることができるのです。

理由2:誤嚥自体も減少する

口腔ケアをしっかりと行うことで、食べ物が口内に入ってから飲み込むまでの時間が短縮できます。食べ物が食道に入るまでの時間が短縮されると誤って気道に入ってしまうことも減りますので、結果的には誤嚥予防につながるのです。

理由3:免疫機能が向上する

口腔ケアをしっかりと行うと歯や歯茎のトラブルが減ります。口内の痛みや不快感もなくなりますので、食べ物をおいしく食べられるようになります。食べ物を規則的においしく食べられるようになると、栄養状態も改善されて体力がつき、結果として免疫機能が向上するのです。万が一細菌が肺内に入り込んでしまっても、免疫機能が高いなら感染や重症化を防ぐことができるでしょう。

口腔ケアをしっかりとすることで、誤嚥性肺炎の発症や重症化を防ぐことができます。こまめにブラッシングをするだけでなく、歯科医院にもこまめに通い、定期的に専門的なケアを受けるといいでしょう。

小林 保行 歯科医師/キーデンタルクリニック院長

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こばやし やすゆき / Yasuyuki Kobayashi

2004年東京歯科大学歯学部卒業、表参道の総合歯科医院に勤務。2006年市谷の歯科医院にて副院長として勤務。2008年に赤坂見附駅から徒歩1分の場所にキーデンタルクリニックを開院しました。開院以来、「確かな技術で納得の治療を」モットーに、あごや歯の場所を細かく分析をし、歯だけでなく口回りを総合的に診断。現在はムシバラボというサイトを立ち上げ、歯や口周りの情報を発信。主な資格はDHA岩田セミナー認定医、総合治療セミナー「一の会」認定医、クリアアライナー矯正認定医、日本顎咬合学会所属、日本インプラント学会所属、消防庁認定、救命技能講師修了。

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