トランプ大統領「機密情報漏洩」が招く危機

信頼関係が崩れることが最も怖い

たとえば、大統領に対してCIA(米国中央情報局)が毎日行っているブリーフィング。これは1960年代に始まり、「PDB」の名で知られるものだが、諜報機関による情勢分析およびトップシークレットの情報源からもたらされた生の報告が毎朝、大統領に伝えられている。

他国の諜報機関が慎重になる可能性

だが、情報漏洩事件があった今では、トランプ氏に報告する情報の選別に影響が出ている可能性がある。現場の諜報員は、生身の情報源を危険にさらすわけにはいかないからだ。

海外にいる米国の諜報協力者にとっても、問題は深刻だ。今回の機密漏洩が、他国の情報提供に影響を与えていないと考えるようでは、現実を知らなすぎる。最終的にトランプ氏に届けられることになる機密情報の提供について、他国の諜報機関が慎重になるのは間違いない。ロシア政府に関する情報となれば、なおさらだ。

トランプ氏がトップの座にある以上、米国に機密情報を伝えれば、余計なリスクを背負い込むことになるかもしれないのである。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT