さらに、もう1つポイントを挙げるとしたら、それは目に見えるものではありません。匂いです。これはボクが女性上司といっしょに取引先の男性と顔合わせに伺った時の体験で学びました。その時、取引先の男性はうちの会社と話すことが楽しみだったようで、彼のペースでたくさん話をし、最初の顔合わせは終了。終了後、女性上司に「どうでした?」と聞くと、「なんかたくさん話してたけど……ゴメン、覚えてないや。タバコ臭くて(笑)」と一蹴。
本人に対してダイレクトに伝えることはまれでも、タバコを吸う男性の女性からの風当たりの強さは、けっこう冷や汗ものです。かつてのボクの男性上司(喫煙者)は、メンバーに指示出しをする前に休憩室で一服して気持ちを整理する人でした。そのルーティン自体、彼に悪意があるわけではないのですが、タバコを一服して休憩室から戻り、女性メンバーの席に立ち寄って指示出しをし、彼が席を立ち去った後のこと。その女性がつぶやいた一言は「…ヤニ臭ぇ」。たまたま近くにいてそのつぶやきが聞こえたボクは、「今、臭ぇとおっしゃいました?!」と思わず耳を疑いました。それくらいオトコのタバコ臭は女性の不快指数をMAXにします。ボクも20代の頃はタバコを吸っていましたが、この件があってから「オレって臭いんだ、ぜったいタバコやめよう」…と決意しました。
香りにこだわれば、女性が「Yes」と言う確率は高まる
その反対に、女性は男性の匂いに良い印象を持つと、好感度が数ランクupします。はたらく女性のかていきょうしを始めてからは、ボディクリームや洗濯洗剤は香りをチェックして選ぶようになりました。そのせいか、女性とのセッションや打ち合わせの時に「タブさんって、近づくとイイ匂いしますよね」と想定外のお褒めの言葉をかけられることが増えました。こういう時は彼女が「Yes」と言う確率が大幅に向上するので、ほぼ100%良い打ち合わせになります。
あとで勉強してわかったことですが、脳の中で嗅覚と感情を処理する領域は密接に関係しているそうです。匂いがその時の記憶を呼び起こす「鍵」になったりもします。そのオトコ、ヤな匂いかイイ匂いか。オンナがオトコの評価を決める、大きなチェックポイントのようです。
オトコにとってのお仕事ファッションとは、良い時計やスーツ、ブランドモノの香水を身につけて、自分を誇示するものだと思いがち。でも、それがいっしょにはたらく女性をときめかせるものとは限りません。女性の視線と嗅覚を意識して、相手のテンションをアゲるためのファッションに切り替えるだけで、女性と一緒の仕事の生産性は、飛躍的に向上すると思います。
さて今日のお仕事ファッションは、どこに気をつけましょうか?
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