ネクタイと靴下です。
特にネクタイは、男性が想像する以上に女性からチェックされています。男が選びがちな、無難なカラーのレジメンタル・ストライプタイは、女性の好みではないようです。女性受けするネクタイは、もう少し華やかな色だったり、花柄のように女性の心の琴線に触れるような柄。
ある時、ボクがたまたま可愛目の柄物ネクタイを着けて取引先に伺ったら、取引先の女性社員の視線がボクの胸元に一点集中。その視線に思わず手で胸を隠しそうになったとき、彼女が一言つぶやいたんです。
「ネクタイ、可愛い」
彼女がその後説明してくれたのですが、職場の男性社員のネクタイは地味で、「ウチの男性社員はみんなネクタイの趣味が悪い。こっちの気持ちが下がるんですよね」とバッサリ辛口批評。女性の心に響くネクタイを着けた男性がいると、テンションがアガるそうです。
確かに、自分の周りのデキる先輩上司を思い返すと、女性が「可愛い」と言いそうなネクタイの趣味の持ち主が多い。ボクも女性社員との打ち合わせで、ためしに可愛い花柄ネクタイを着けて臨んだところ、やっぱり女性のボクへの対応がやわらかくなっているのを実感しました。
男性がどんな高級時計を身につけても、女性はスルーし、気分もアガりません。デキるオトコほど、ネクタイに気を配って女性の視線を集めてテンションをアゲる。夏はクールビズ仕様で、ノーネクタイ出勤する機会が増えますが、胸元に女性が「可愛い」と言ってくれそうな工夫が仕事にもプラスになりそうです。
裾と靴の間の「数センチ」から滲み出る個性
そして女性が注目するもう1つのチェックポイントは、意外にも「靴下」。靴下って男にとってはお仕事ファッション優先度的に最下位と言ってもいいアイテムだと思います。でも女性は驚くくらいあの裾と靴の間の数センチを観察して、しかも記憶するんです。以前、特に意識もせず派手な靴下を履いて出勤した日がありました。1週間後、同僚の女性社員から「この前、かわいい靴下履いてましたよね♪」と挨拶がわりの一言。よく見てるな~、しかもよく覚えてるな~!とびっくりしたのを覚えています。理由を伺うと、ほとんどの男性の靴下がダークカラーの無地なので、変わった靴下の男性は結構目立つし記憶に残りやすいそうです。靴下は、実はオトコの個性を訴求するお仕事ファッションの重要アイテムだと気付かされた出来事でした。
そう言えば、素足に革靴がトレードマークの人気俳優がいらっしゃいますが、これも「靴下で個性を訴求する」のと似た技と言えます。靴下の柄を選ぶのはセンスを問われてけっこう難しいですが、自分の個性を出す必要があるお仕事のメンズは試してみて損はないと思います。
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