「オオカミくんには騙されない」人気の舞台裏 AbemaTVでヒットを生むリーダーの仕事術

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――では、そうしたヒットを生み出すチームをまとめる人間に必要なことは何だと思いますか?

一緒にやるメンバーに対して、こういうものを作りたい、こういう状態を目指したい、といった「ビジョン」を「熱意」を持って伝えること。それは人一倍あって然るべきもの。あとは、皆に楽しんで働いてもらうことだと思います。自分だけでいくらアイデアを膨らませても、良い悪いの判断なんてつかないし、限界がある。仕事はたくさんの人との協働があって進んでいくもの。

特に、こうしたクリエーティブの仕事の場合、チームには各分野のプロフェッショナルがいますから、私にできることはそうしたエキスパートの皆さんが気持ちよく働ける環境を整えること。そうしたら、一人一人から良いアイデアがどんどん生まれてくるし、企画もブラッシュアップされていく。皆さんに「本気」になってもらうために、私自身が熱意を持って向かっていくことが大事なんじゃないかと考えています。

――業界・分野を問わず、ヒット商品を企画するために日々の生活の中で意識していることはありますか?

月並みですが、今、流行っているものをちゃんとチェックしておくことでしょうか。私自身もともとミーハーな性格なので、話題になっているものは食わず嫌いせず、何でも試してみるようにしています。そういう蓄積が、Webやテレビを問わず、どんなジャンルの仕事でも使える自分の基礎筋力になっている感覚はありますね。

――横山さんを見ていると、29歳で執行役員にまでなられたのに、決して自分のキャリアに固執せず、異分野の仕事にも躊躇なく飛び込んでいるところがすごいなと思います。最後にそのしなやかなマインドの秘密を教えてもらえますか。

そこは私個人の性格によるところでもあるのですが、すごく飽き性なんです(笑)。ずっと同じことをしているよりも、新しいことにどんどんチャレンジする方が楽しくて。だから、長期的な目標もあえて決めないようにしているんです。特にWebの世界では1年後に何が当たっているかなんて全く予測不可能! 私もほんの1年前までは自分が番組制作をしている未来なんて想像もしていませんでした。将来なんて自分の力だけではコントロールしきれません。だから、与えられた場所でやれることを一生懸命やるというスタンスでいることが、結果的にプラスになっているのかもしれませんね。

(取材・文/横川良明 撮影/栗原千明(編集部))

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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