「年商1億円でも赤字ばかり」の社長5つの特徴

独立を目指す人にも伝えたい「基本中の基本」

新しい人を雇うと、最初は仕事がわからないので、うまく回りませんが、1カ月もすると仕事を覚え、キャパオーバーだった仕事も、何とか回るようになっていきます。

実際に僕は、売り上げが伸びるのに比例して、忙しくなるにつれて、5人、6人、7人とスタッフを増やしていきました。社員数が増えるのは会社の規模が大きくなるなかで必要なプロセスではあります。しかし、もちろん経営状態がよいときに限ります。

正しい事業の拡大のプロセスだと思い込んでいた

それなのに、僕は利益が出ているかどうかに関係なく、スタッフを増やすのは正しい事業の拡大のプロセスだと思い込んでいました。

しかし、僕の会社の場合、1つ気掛かりなことがありました。月末になると、銀行の口座のおカネが足りなくなるんです。

おカネがない原因として、僕が突き止めたのは人件費です。繁忙期だと増えたスタッフでうまく回るのですが、閑散期になるとスタッフも暇になり、人件費が会社の費用をかなり圧迫している、という部分に目を向けざるをえませんでした。

そうなると、僕自身が仕事をする意味も変化していきます。起業した当初は、「会社を大きくして、儲けていこう! そして、スタッフにも仕事のやりがいを感じてもらい、商品を通してお客さんを笑顔にしていこう!」と思っていました。

でも、スタッフの給料を払うことすらままならない状況になり、社長の僕が「給料を払うために働いている」というふうに変化していったんです。これも今なら、スタッフを雇うのに「給与を払えるだけ利益が出ているか」を判断しているのですが。

3 経費を削減する場所が間違っている

そんなこんなで、思うようにおカネのやり繰りができなくなってくると、考えつくのは「経費節減」です。

コピー用紙の裏紙を使ったり、電気をこまめに消すということもしましたが、正直なところ、そんなことではおカネが足りるようにはなりません。

そこで考えたのが、「原価を下げることです。今まで仕入れていた花のランクをワンランク下げて、販売価格はそのままにすれば、利益は残るんじゃないだろうか?」ということです。それだけでは事足りず、さらに安く仕入れるために値引き交渉もしました。

運よく安く仕入れられた花を、今までと同じ価格で販売しました。最初は、いつもどおり売れていましたが、そのうち「品質が悪い」「日持ちがしない」など、お客様からたびたびおしかりの声をいただくようになってしまいました。

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