「年商1億円でも赤字ばかり」の社長5つの特徴 独立を目指す人にも伝えたい「基本中の基本」
でも、会社におカネが残らない。そんな僕の過去を振り返り(今は黒字がずっと続いていますが)、また周囲の知り合いの社長などのことも思い出しながら、自戒を込めて「年商1億円でも赤字続きの会社」の特徴を次の5つにまとめてみました。
もしも、あなたの勤める会社の社長が、同じような状況だったら、少し注意したほうがいいかもしれません(これらは、かつて赤字体質から抜け出せなかった僕がそうだったからです)。また、これから自分で事業をしてみようとしている方にもご参考になるのではと思います。
では、1つずつひもといていきましょう。
利益が出ていない、という落とし穴
つねに会社の経営状態のバロメーターとして見ていたのは、売り上げのみ。売り上げが上がれば上がるほど、業績はいいと信じていました。
そうなると、売り上げを上げるための常套手段はセールの一択です。値引きをして、お買い得な商品を用意して、広告を出して宣伝します。その結果、どんどん商品は売れて、売り上げもアップ。
あれ!? おかしいな……。
薄利多売で売り上げは上がっても利益が出ていない、という落とし穴が待っていたのです。
さらに、セールの広告には賞味期限があります。しばらくすると、売れ行きが落ち、売り上げも下がってきます。
売り上げが減ってくると、とてつもない不安に襲われます。その不安をぬぐうために、「売り上げを上げなきゃ!」と、またもお買い得な商品を用意し、新たな広告を打ちます。
すると、販売数がうなぎ上りになり、売り上げも上昇していきます。そうすると、ほっと胸をなで下ろす。でも、会社におカネは残らない。その理由はわからないまま。
これ、何かに似ていませんか? パチンコやアルコールなどの「依存症」と同じような「広告依存症」です。一時的な売り上げアップのために、セールの広告を出して、その効き目が切れると、また次の広告を出すという繰り返し……。
「売り上げを上げること」ばかりに注力するのではなく、大事なのは「利益」を会社に残すことなのだと、今では痛いほどわかるのですが。
お買い得商品を用意してセールをすると、販売数が上がります。販売数が上がるというのは、仕事が増えることに直結します。たとえば、今まで2人だけでも回すことができていた職場は、キャパオーバーでパニックに。
そこで、人が足りないので、とにかく仕事を回すために人を雇い始めます。売り上げの規模が上がるにつれて、それに比例するかのように、人を雇っていきます。
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