コスト8割減も!ベトナムのオフショアが熱い 戦々恐々とする日本の高給エンジニア
安価な人件費とチャイナリスクを背景に伸び
大山氏曰く、オフショア開発というスキーム自体は約10年以上前から存在していたという。しかし、ここ2年ほどで、チャイナリスクへの懸念や人件費の上昇などを背景に、ウェブの開発拠点としての関心が中国から東南アジアに移行。週に3〜4社ほどのペースで、日系企業の技術担当者が大山氏の元を視察に訪れるという。
中でもベトナムは、オフショア開発の拠点として東南アジアの中でもよい条件がそろっているという。大学進学率が比較的高く、性格もまじめ。プロジェクトの進行状況によっては徹夜も辞さないなど、日本人の気質との相性もいい。
そして圧倒的に人件費が安い。同社は大卒以上の学歴を持つ技術者を採用しているが、新卒者で月給が平均300ドル、ハノイ工科大学、ホーチミン工科大学など地元の工科系エリート大学の出身者でも300〜500ドル。中途採用者は500ドルから、日本語を話せる希少な人材でも1000ドルから採用できるという。
外注費用も安い。日本では開発を外部に委託すると、1人の開発者につき月に80万円ほど支払わなければいけないケースもある。一方、ベトナムの場合は、約18万円。開発者を採用するための広告などのコストや、人件費が高止まっている日本の現状との差は歴然だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら